カネシゲタカシBLOG

漫画家・カネシゲ タカシのブログです。(旧ブログより2013年春に移転)

ブログでは主に野球大喜利に関するお知らせを掲載しております。
最新情報はカネシゲタカシの「テクノカットスタジオ」(公式サイト)またはカネシゲタカシのツイッター@kaneshige_tをご覧ください。

野球大喜利「アサ芸杯」の第15シーズンの結果は以下の通りです。 〈第281回戦(2018年4月26日号)〜第300回戦(2017年9月20日号)までの期間で集計〉


☆「アサ芸杯」とは☆
ツイッター野球大喜利(@89_ogiri)の優秀投稿作品に、主催者の漫画家・カネシゲタカシが絵とコメントをつけて『週刊アサヒ芸能』に掲載させていただく雑誌連動型企画。20週を1シーズンとし、ポイント制でランキングを競います。上位3名には賞金を授与。皆さんのご参加お待ちしております!(投稿規約はこちら


順位 選手名 打点
1 ko_do_mo 61
2 gaddemukatuku42 52
3 taraco 49
4 realbandoh 48
5 marine_yamada 40
6 G88man 37
7 beniimo47 24
8 gull_bp 23
9 ponnieblue 22
10 machakickRX 21
10 mister0dos 21

【総評】
今回で第15シーズンが終了。ko_do_mo選手が序盤から大阪桐蔭のごとき安定感あふれる戦いで2季連続6度目の優勝を果たした。そして激しい2位争いを制したgaddemukatuku42選手は初の三傑入り。円熟味を増すtaraco選手の老獪な戦いっぷりも見事だった。そしてrealbandoh選手にも拍手を。大いに盛り上げるもわずか1打点差で賞金獲得はならず。これがホントの金NO旋風と、上手いこと言って慰めとする。

※ ※ ※

なかなか時間が取れず、また総括が遅れたことをお詫びしたい。うえの総評はアサ芸本誌にも掲載したものの焼き直しだが「金農旋風」というやや干からびたワードが出てくるあたり、遅きに失した感バリバリである。

おかげさまで300回。

長いような短いような。このあたり、正直よくわからないのだが、おかげさまで単行本第6弾となる『野球大喜利 ザ・ヒーロー』も8月に発売となり、大喜利ーガー各位には感謝の気持ちでいっぱいである。


なお今節は「投稿の際に添えてあるイラストごと採用」というエポックメイキングな出来事もあった。


そういえば投稿ルールに「文字だけで回答すること」という決まりはない。よってアリだと判断した。思えば「IPPONグランプリ」などフリップを使う大喜利ではイラストを添えて回答するケースが頻発する。もちろんクオリティ次第ではあるが、今後も自作イラスト付き投稿の採用には躊躇しない。絵を描く手間もはぶけるし。げふんげふん。
※拾い物のイラストや写真での投稿はNGです

―――――

以下では第15シーズンで歴史に名を刻んだベストナインたちの健闘を、選手名鑑風にたたえたい。


【1位】ko_do_mo選手(61打点)
2季連続6度目のVを飾った今シーズンは、開幕から8試合連続打点をあげるなど好調をキープ。前季から10打点の上積みをみせ、底知れぬ浪花の大喜利モンスターとしての実力をいかんなく発揮した。
295回戦「もしも赤塚不二夫先生が野球マンガを描いたら」では「繋がる目ん玉、繋がらないおそ松な打線 」のMVPを含む8打点。

1
通算打率を「684」に伸ばし、ついにバレンティンの「670」を抜き去った。今季はその孤高の記録をどこまで伸ばせるか、注目が集まる。


【2位】gaddemukatuku42選手(52打点)
初のクリーンアップ入りを果たしたのは、遅れてきたスラッガー・がっでむかつく選手だ。序盤からコンスタントに打点を重ねることで並み居るライバルたちを押しのけ、この地位を勝ち取った。
291回戦「『W杯で日本がコロンビア撃破』の奇跡っぷりを野球に例えると?」のお題では、「始球式で出てきた鈴木福くんがそのまま投げて1失点完投」などの回答で8打点。
0628
小久保裕紀、筒香嘉智らと肩を並べる紀州の大砲。次に狙うは頂点のみ。


【3位】taraco選手(49打点)
今季は2位以下が大混戦となり、終盤まで目が離せない戦いとなった。最終的に1打点差で3位争いを制したのは、中折れしないベテラン・taraco選手だった。今季はスタートダッシュに成功するも、その後やや失速。
しかし289回戦「アンパンマンの二番煎じでサッパリ人気が出なかった『シンパンマン』ってどんなアニメ?」のお題で「斎藤佑樹だけが友達さ、とポルシェをねだった件のジャッジはおこなわなかった」など、らしい回答が炸裂し7打点。勢いを盛り返した。
0613
今季の賞金は、天災が続いた列島で、これから立ち上がる人々のもとに届けられたとのこと。人として、また道祖神としてスケールの大きさを感じる。


【4位】realbandoh 選手(48打点)
悲願のクリーンアップ入りに指が届くも、最後は振り切られたヲッサン選手。しかし自ら「師匠」とあおぐG88man選手よりも上の順位につけたことは、特筆に値する。
第297回戦「野球バカのセミの特徴」のお題では、「FA宣言した途端『GGGGGGGG-ッ!』と鳴きまくる」の回答でMVP含む9打点。
アサ芸

うまいこと言えば世界はひとつ。時はきた。今度こそ頂へ。


【5位】marine_yamada選手(40打点)
ミスター野球大喜利(ミスターSASUKE的な意味で)は前シーズンと同じく5位。順位は食い足りないものの、ますます円熟味を増す大喜利術は健在である。最近はその活躍も予想外の方向に。気がつけばあの『プロ野球ai』で読者参加型ページを担当するまでになった。いったい何者だ。
第296回戦「こんな女子マネージャーは怒られる」では「部員の坊主頭を活用してユニフォームを洗う」などの回答で6打点。
アサ芸0802
「西のこども、東のやまだしょてん」として通算打点の覇権をこれからも争っていただきたい。


【6位】G88man選手(37打点)
前回2位。多忙な日々、仕事と大喜利の二刀流のなかでクリーンアップの座から陥落するも、ここまでまとめあげた結果を出せるのはリストの強さがなせる技である。
284回戦「野球バカが考えた赤ちゃんを一発で泣き止ませる画期的な方法」では「ベビー叱咤・張本勲に預ける」などで5打点。
アサ芸0510
まだまだヲッサン選手に「うまいこ党」党首の座は譲らない。原辰徳のごとく、何度でも政権奪取だ。


【7位】beniimo47選手(24打点)
初のクリーンアップ入りを果たした前回から順位こそ下げるも、他リーガーの脅威となる戦いっぷりでこの位置につけた。荒削りもまた魅力。意外性の一発で打線のキーマンとなる。
第297回戦「野球バカのセミの特徴」のお題では、「広島に入り『蝉丸コンビ』として輝かしい野球人生を送るのが夢」などで計6打点。
アサ芸
いつかアサ芸の杯に、泡盛を注ぐ日を夢見て。まずは三役返り咲きだ。


【8位】gull_bp選手(23打点)
久しぶりにベストナイン入りを果たし、ベテラン大喜利ーガーとしての意地を見せたのは、がる選手。柔和な笑顔から繰り出すシャープなボケは美しい弾道を描いて幕張の夜空に消えていく。
第287回戦「忍者が結成した野球チームにありがちなこと」のお題では「ファンサービスでサイン手裏剣を投げ込む恒例の惨事」の回答でMVP。
アサ芸0530
ベテランといえど、伸びしろあり。上位に食い込みジャイアントキリング目指す。


【9位】ponnieblue 選手(22打点)
前回初のベストナイン入り。そして今回で2季連続の入閣となった米子の星・ポニーブルー選手。突拍子もない方向への大ファウルに観客が呆気にとられた直後にジャストミートでスタンドインさせる意外性の塊。
298回戦「こんな野球用ヘルメットはイヤだ」のお題では「打者有利の奈良判定になりやすい鹿の角が生えてる 」の時事ネタで3打点。
20180822



【同率10位】machakickRX 選手(21打点)
前回16位から10打点を上積みしてベストナインに返り咲いたのは まちゃきっくRX選手だ。堅実なプレースタイルで、どんな球にも忠実にバットを出し確実に塁に出ようとする姿勢は好感が持てる。
第294回戦「野球バカがつくった航空会社はここがバカ」のお題では「『右翼手兄弟』って呼ぶ」などの回答で6打点。固め打ちの素質も垣間見せた。
アサ芸0719



【同率10位】mister0dos選手(21打点)
「自身初の打点ベストテン入りが現実味を帯びてきて俄然テンションが上がってきております」。DM内に記された初々しい言葉が語る通り、ミステル選手はこれが初のベストナイン入り。打率こそ平均的なれど、ツボにはまったときの飛距離は身体能力の高さを感じさせるに十分だ。
295回戦「もしも赤塚不二夫先生が野球マンガを描いたら」では「 阿部慎之助『‥‥私もあなたの数多くの作品の一つです』」などの回答で5打点。上位進出への決め手となる。
0726アサ芸
まだまだ老け込む年ではない。


【シーズン記録(1位~30位まで)】

順位 選手名 打点
1 ko_do_mo 61
2 gaddemukatuku42 52
3 taraco 49
4 realbandoh 48
5 marine_yamada 40
6 G88man 37
7 beniimo47 24
8 gull_bp 23
9 ponnieblue 22
10 machakickRX 21
10 mister0dos 21
12 shibafami 13
13 omanjyuu3 12
13 Cabin_W_Caster 12
13 t_ikesan 12
13 masasi_kari 12
13 aikawamaico_b 12
18 mr__kei 11
19 fb_moba 10
19 oklahoma1013 10
19 corleone_k 10
22 adoreman 9
22 negibatake_p 9
24 SAZZY_KTY 8
24 kamiha_0604 8
24 jormunchan 8
27 wassan_03 7
27 inaka_no_jiken 7
27 uribo2_f 7
27 tomoyapi 7
27 sandiuyonban 7
27 toriaezu_s56 7
27 bue61 7

【関連リンク】
・野球大喜利「アサ芸杯」第1シーズン結果&総評

・野球大喜利「アサ芸杯」第2シーズン結果&総評

・野球大喜利「アサ芸杯」第3シーズン結果&総評

・野球大喜利「アサ芸杯」第4シーズン結果&総評

・野球大喜利「アサ芸杯」第5シーズン結果&総評


・野球大喜利「アサ芸杯」第6シーズン結果&総評

・野球大喜利「アサ芸杯」第7シーズン結果&総評

・野球大喜利「アサ芸杯」第8シーズン結果&総評

・野球大喜利「アサ芸杯」第9シーズン結果&総評

・野球大喜利「アサ芸杯」第10シーズン結果&総評

・野球大喜利「アサ芸杯」第11シーズン結果&総評

・野球大喜利「アサ芸杯」第12シーズン結果&総評

・野球大喜利「アサ芸杯」第13シーズン結果&総評

表紙カバー帯あり


完成したばかりの一冊を、担当又賀さんが今日のお昼に届けてくださいました。

ツイッター野球大喜利(@89_ogiri)で投稿を募る『週刊アサヒ芸能』の連載「野球大喜利ベストナイン」の単行本第6弾が出ます。2018年8月25日発売。

タイトルは『野球大喜利 ザ・ヒーロー~こんなプロ野球はイヤだ6』です。
(アマゾンのページができました。以下よりどうぞ)


本書には2017年6月から2018年7月までの大喜利のなかから、とくに面白かった41回分を収録しました。今回は特別に、少しだけ本書の中身をご紹介いたします。


後半.pdf - 180821-195325
各お題のトップは一番面白かった「MVPネタ」が飾ります。

後半.pdf - 180821-202042 - コピー

後半.pdf - 180821-202042

後半.pdf - 180821-202107 - コピー
後半.pdf - 180821-202107

「イラスト付きネタ」が計8本。欄外には本編に登場した用語の解説が。野球にくわしくない方でも、ここを読めばいろんな野球知識を身につけることができます。もちろんムダ知識も満載です。

後半.pdf - 180821-202544
締めくくりは「文字のみ」のネタ。想像でふくらむ分、イラスト付きネタよりも面白いこと多々!

なお『野球大喜利 ザ・ヒーロー』に収録されたお題は以下の41題です(冒頭の3題以降はすべて時系列になります)。

―――――

・こんな野球バカのロックバンドは絶対に売れない 
・こんなトミー・ジョン手術はイヤだ
・「キミ、待ちなさい!」高校野球の伝令役が慌てて審判に制止された理由
・こんな応援団は嫌われる
・新アニメ『巨人の星2017』の視聴率が大爆死した理由とは?
・いろんな野球の言葉に「全裸」をつけて台無しにしてください
・オールスターの選出方法は「ファン投票」と「監督推薦」あとひとつは?
・こんなつば九郎はイヤだ
・野球バカが経営するメイド喫茶はここが萌えない
・アホが適当に考えた「高校野球あるある」を教えてください
・こんな代打の神様はイヤだ
・ここまでニッポンが好きすぎる外国人選手は逆に引く
・アホの野球部員が提出する「プロ志望届」の特徴
・野球選手が「ああ、秋だなぁ」と感じる瞬間ランキング。意外すぎる第1位は?
・優勝監督の工藤公康と緒方孝市。本人たちも知らなかった驚きの共通点とは?
・「この選手、よっぽど嫌われてたんだなぁ」と誰もが思った引退試合の特徴
・こんなクライマックスシリーズはイヤだ
・村田修一が巨人を自由契約になった真の理由とは?
・清宮くんを引き当てた日本ハム・木田優夫GM補佐。ガッツポーズの瞬間、脳裏をよぎったのは?
・斬新すぎる死球の避け方
・祝日本一! ソフトバンクファンすぎるPepperくんの特徴
・野球バカが経営する理髪店はここがバカ
・「ワレ、巨人ファンやな!?」こっそり参加した阪神ファンの忘年会で正体がバレた理由
・クリスマス。恋人のいない野球バカがカップルに壮絶な嫌がらせ。何をした?
・こんな人的補償はイヤだ
・恐怖のバカ予言~2018年のプロ野球界はきっとこうなる!?
・野球界で20歳から許されること。飲酒、喫煙、あとひとつは?
・'1 8年から導入される「申告敬遠制」。その手順を教えてください
・こんな青木宣親はイヤだ
・野球バカが経営する引越センターにありがちなこと
・めちゃくちゃカッコ悪い開幕絶望の理由
・会社をズル休みして野球観戦。翌朝、部長が「お前テレビ中継映ってたぞ」。うまく切り抜ける方法は?
・こんな守護神はイヤだ
・「大谷翔平」と「笑福亭笑瓶」の違いを教えてください
・「野球好き女子」は何をきっかけに「野球好きおばちゃん」と呼ばれますか?
・イチローが就任した「会長付特別補佐」ってどんな仕事?
・こんな清宮幸太郎はイヤだ
・忍者が結成した野球チームにありがちなこと
・連続出場記録ストップの鳥谷敬に、試合後 金本監督がまさかのひと言
・アンパンマンの二番煎じでサッパリ人気が出なかった「シンパンマン」ってどんなアニメ?
・「W杯で日本がコロンビア撃破」の奇跡っぷりを野球に例えると?

―――――

「ザ・ヒーロー」に込められた意味ですか? それはもう、大谷翔平選手に代表されるように、野球界にはとんでもないヒーローたちがいるけれど、野球大喜利に集う“大喜利ーガー”の活躍っぷりだって「ヒーロー」と呼ぶにじゅうぶん値する……

P1011005
……というのは後付けでして、打ち合わせの席で又賀さんが作ってきてくださった候補リストから3分で決めました。短くていいなと(笑)

いや、でもね。素敵なタイトルですよ。心が沈んだ野球ファンがこの本を開いて「なんてくだらない」と爆笑してくれたら。すこしでも元気を出してくれたら。その人にとって大喜利ーガーたちは、本当に“ヒーロー”なのですから。

ツイッター野球大喜利に集う皆さんのおかげで、また一冊の、本当に面白い野球本を世に放つことができました。心より御礼申し上げます!
繰り返しますが8月25日発売です。都内の大型書店等では24日のうちに店頭に並ぶ可能性もあります。ただ正直にいえば発行部数が少ないため、ネット書店での購入、もしくは一般書店でもご予約のうえで購入いただければ入手確実でしょう。

たくさんの人に知ってもらいたい。野球界の片隅に、こんなにも熱く馬鹿げた世界があることを! どうぞよろしくお願いいたします!!

野球大喜利「アサ芸杯」の第14シーズンの結果は以下の通りです。 〈第261回戦(2017年11月30日号)〜第280回戦(2017年4月19日号)までの期間で集計〉


☆「アサ芸杯」とは☆
ツイッター野球大喜利(@89_ogiri)の優秀投稿作品に、主催者の漫画家・カネシゲタカシが絵とコメントをつけて『週刊アサヒ芸能』に掲載させていただく雑誌連動型企画。20週を1シーズンとし、ポイント制でランキングを競います。上位3名には賞金を授与。皆さんのご参加お待ちしております!(投稿規約はこちら

順位  選手名 合計
1 ko_do_mo 51
2 G88man 50
3 beniimo47 42
4 taraco 39
5 marine_yamada 34
6 ponnieblue 28
7 gaddemukatuku42 26
8 realbandoh 25
9 adoreman 20
10 ikasoumen2 17



【総評】
第14シーズンはko_do_m選手が51打点をあげて史上最多5度目の優勝を見事成し遂げた。終盤に猛烈な追い上げを見せたG88man選手はわずか1打点差で惜しくも涙をのむ結果に。夢の3連覇は潰えたが、両者のデッドヒートは後世に語り継がれる。そしてtaraco選手との熾烈な3位争いを制した沖縄の荒ぶる糖質・beniimo47選手が初のクリンナップ入りを果たす。世代交代の風は南からやってきた。迎え撃てるかベテラン勢?

※ ※ ※

まずは総評の発表そのものが大幅に遅れたことをお詫びしたい。私事で恐縮ながら3月に長女が生まれたことで生活のリズムが変化し、なかなか作業をする時間が取れなかったことが原因である。

さて第14シーズンは11月頭から翌4月頭にかけての開催。ほぼすべての回がプロ野球のオフシーズンに実施されたこととなる。主催者としては、ホットな話題がすぐに上書きされてしまうシーズン中よりも、動きが静かなオフシーズンのほうが、腰を据えたお題が出せるので好きである。

今回も大谷翔平のメジャー移籍にともなうお題や、冬のオリンピックにちなんでのお題などが出された。諸君の、冬の間に不足しがちな野球成分の補給になっていれば幸いである。

なお今シーズンですこし注目したいのは、大喜利ーガーの裾野の広がりである。本稿の最後に第14シーズンの1位から30位までのランキングを掲載しているが、同率も含むことで39名もの選手の名が登場している。

ちなみに前回の第13シーズンは33名、12シーズンは32名、11シーズンは31名だった。回答制限ルールが浸透したことにより、より多くの大喜利ーガーに掲載のチャンスが広がったと見てよいのではないだろうか。

裾野の広がりは、常に新しいボケを模索すべき大喜利にとって、大変喜ばしいことである。この傾向が15シーズンも続くのかどうか注目したい。

※ ※ ※

以下では第14シーズンで歴史に名を刻んだベストナインたちの健闘を、選手名鑑風にたたえたい。

【1位】ko_do_mo選手(51打点)
名前はコドモでも、プレーは老獪。野球大喜利界の終身名誉主砲は、追いすがるG88man選手を振り切って史上最多となる5度目のVに輝いた。初戦から5試合連続打点と快調なすべり出しで他を圧倒すると277回戦「めちゃくちゃカッコ悪い開幕絶望の理由」では「始球式をするアイドルの半径100m以内に入ってはいけないと警察に言われていた」のMVPを含む7打点。首位攻防の決め手となった。フル出場した14シーズンで積み重ねた打点は623。プロ野球通算記録でいえば二岡智宏(622打点)とシピン(625打点)の間である。それがどうした。


【2位】G88man選手(50打点)
わずか1打点差で2位となった「うまいこ党」の党首。最終戦の日に飲み会が入っていたのは運命のいたずらか(ただしko_do_mo選手も飲み会だったらしく、両者打点ナシで仲良くフィニッシュ)。278回戦「『王様の耳はロバの耳!』的な言っちゃダメな事を12球団監督が開幕前に絶叫。何と叫んだ?」で「福良監督『使いこなす自信ないからイチロー帰ってこなくてよかったー!』」のMVPを含む9打点をあげ、独走もくろむ王者を慌てさせた。ちなみにこのMVPネタ、多くの大喜利ーガーが「イチロー帰ってきて!」と回答していたところを「帰ってこないで!」と、よりリアルに徹していたところが受賞理由である。


【3位】beniimo47選手(42打点)
前回4位(40打点)から2打点を上乗せした沖縄の雄がみごと初のクリーンアップ入りを果たした。その男の名はベニイモ選手だ。独特の構えから軸を崩すことなくバットを振り抜きスタンドに持っていく豪快さが魅力。274回戦「こんな青木宣親はイヤだ」では「『しばらく見ない間に大きくなったな~』と目を細めながら石川雅規の頭をなでる」などのボケで8打点。安定感増せばトップ狙える逸材。沖縄からの大喜利タイフーンが野球大喜利をかき回す。


【4位】taraco選手(39打点)
前回7位からランクアップするも、クリーンアップにはあと一歩届かなかった野球大喜利界の道祖神。今シーズンは後半にやや伸び悩むも、前半は266回戦「こんな人的補償はイヤだ」で「『野球はまだできないけど覚えます!』とクラリス風」など独自路線なボケで8打点をあげ絶好調だった。伝わる・伝わらないのギリギリを転がす絶妙なボケが魅力。そして年季を重ねるごとに、下品にも品格が漂いだした。通算500打点に乗せた15シーズンも、さらなる活躍に期待する。


【5位】marine_yamada選手(34打点)
ミスター野球大喜利(ミスターSASUKE的な意味で)は今シーズンも貫禄のベストナイン入り。通算558打点を積み上げウォーレン・クロマティに並んだ。今季は採用試合数にムラが出るも、275回戦「野球バカが経営する引越センターにありがちなこと」では「送らない強攻策が裏目に出て荷物が新居に届かない」などイラストネタ3本を揃えて9打点の固め打ち。ツボにはまったときの怖さは誰もが知るところ。来季はクリーンアップ返り咲きでは物足りない。頂点狙う。


【6位】ponnieblue 選手(28打点)
キミは米子の地平を駆ける青いポニーを見たか? 前回28位(6打点)から一挙に順位を上げ悲願のベストナイン入りを果たした山陰の大喜利マスターことポニーブルー選手。新刊「みんなのしあわせになるプロ野球」発売記念イベント内のボツネタ供養コーナーでは主力として活躍。新宿歌舞伎町の夜をポニーの奇妙な冒険色に染めた。今シーズンもさらなる活躍に期待がかかる。どらやきドラマチックにクリーンアップ入りを目指せ。


【7位】gaddemukatuku42選手(26打点)
3季連続ベストナイン入りを果たし、その実力が他リーガーの脅威となっている、“紀州のドン・野球ファン”こと、がっでむかつく選手。今季は序盤の4試合で打点なしとスタートダッシュにはつまずくも、その後コンスタントに打点を重ねてこの位置につけた。279回戦「会社をズル休みして野球観戦。翌朝、部長が『お前テレビ中継映ってたぞ』。うまく切り抜ける方法は?」では「昨日帰ったら、家のあった場所にもう日本ハムが移転してきましてね」と時事ネタを盛り込む技でMVP獲得。


【8位】realbandoh 選手(25打点)
第11シーズン以来のベストナイン入りで存在感をみせつけたのが、西のうまいこと言いマシン・ヲッサン選手だ。ちなみに「realbandoh」は本人がモノマネを得意とする板東英二氏に由来するのだろうが、「リアル坂東」は板東英二だろ。なお野球大喜利ではG88man選手率いる「うまいこ党」で唯一の党員として活躍。日々うまいこと言っているだけに、たぶん人生うまいこと行ってる(←うまいこと言ってる)。


【9位】adoreman 選手(20打点)
気がつけばいつもそこにadoreman― おばあちゃん家のブルボンのお菓子のような安定感。第1シーズンから高い成績を維持しつづける“鉄の男”は、開幕戦(261回戦)でいきなりMVPを獲得するなど、今季も野球大喜利打線の欠かせないピースとして活躍した。通算打点は312。下位打線に置いておくには惜しい。もっと上位狙える。


【10位】ikasoumen2 選手(17打点)
野球大喜利界で唯一ムニュ、独特すぎる軟体ボケで一時代を築く いかそうめん(ぴよはる)選手が10位にランクイン。多忙につき打席数こそ減少するも、ベストナイン入りはさすがの一言だピヨ。なお第14シーズンの休養が本人のツイートにより発表されている。

あくまでも休養であるという言葉を信じたい。大喜利ーガー諸氏は、日大病院のスイートルームでワイングラス片手に我々を生暖かく見守るぴよはる選手の姿を思い浮かべながらハツラツとプレーするように。


【シーズン記録(1位~30位まで)】
順位  選手名 合計
1 ko_do_mo 51
2 G88man 50
3 beniimo47 42
4 taraco 39
5 marine_yamada 34
6 ponnieblue 28
7 gaddemukatuku42 26
8 realbandoh 25
9 adoreman 20
10 ikasoumen2 17
11 masasi_kari 16
12 negibatake_p 14
12 gobulove 14
14 gull_bp 13
15 fb_moba 12
16 machakickRX 11
16 toujoin 11
16 Sovpool23 11
19 t_ikesan 10
19 uribo2_f 10
21 scarecrowyugo 9
21 aikawamaico_b 9
21 Enayaso_Ogiri 9
24 inaka_no_jiken 8
24 springer_second 8
24 ryoran_sakura 8
27 nekodesuga_16 7
27 55hawks 7
29 Shii_San_ 6
29 countrysign_h 6
29 sh66sk 6
29 corleone_k 6
29 Chuo_Sobu_Line 6
29 kumatanton 6
29 gosousayoshi 6
29 sandiuyonban 6
29 kimaguresnufkin 6
29 gakuzou1976 6
29 crews_sound 6


【関連リンク】
・野球大喜利「アサ芸杯」第1シーズン結果&総評

・野球大喜利「アサ芸杯」第2シーズン結果&総評

・野球大喜利「アサ芸杯」第3シーズン結果&総評

・野球大喜利「アサ芸杯」第4シーズン結果&総評

・野球大喜利「アサ芸杯」第5シーズン結果&総評


・野球大喜利「アサ芸杯」第6シーズン結果&総評

・野球大喜利「アサ芸杯」第7シーズン結果&総評

・野球大喜利「アサ芸杯」第8シーズン結果&総評

・野球大喜利「アサ芸杯」第9シーズン結果&総評

・野球大喜利「アサ芸杯」第10シーズン結果&総評

・野球大喜利「アサ芸杯」第11シーズン結果&総評



・野球大喜利「アサ芸杯」通算記録一覧

表紙



ブログでのご報告が大変遅くなり申し訳ありません。

4月27日に新刊『みんなのしあわせになるプロ野球 ファンとっておきの泣ける・笑えるエピソード集』が講談社より発売となりました。カネシゲタカシは編者とイラストを担当しました。

今回もたくさんの方にご協力いただき作り上げた一冊となりました。厚く御礼申し上げます。この本がどういった本なのか、どのような思いで作り上げた本なのか。本書の「まえがき」を以下に引用して述べたいと思います。

※ ※ ※

本書『みんなのしあわせになるプロ野球』は、2016年に第5弾が発売された『みんなの あるあるプロ野球』シリーズ、そして2017年発売の『みんなのプロ野球川柳』の流れを汲む、投稿をもとに“みんな”でつくりあげたエピソード集です。 

世の中に、“プロ野球選手が主役”のエピソードは星の数ほどあります。どの選手にもプロ入りするまでの熱いドラマがあり、プロ入り後も日々の試合や練習のなかで、毎日のように泣ける・笑えるエピソードが生まれます。そしてそれらは、スポーツ新聞などで頻繁に目にすることができます。 

しかし“ファンが主役”のエピソードは、どうでしょうか。 

1本のヒットを観たことで、命を救われたファンの話。ひとりの野球選手を引退まで追いかけ続けたファンの話、などなど。もちろん「泣ける話」があれば「笑える話」もあります。こちらは「すべらない話」と言ってもいいでしょう。うっかりプロ野球選手を草野球に誘ってしまったファンの話、球場に連れていった子どものせいで大恥をかいてしまったファンの話、などなど――。

このような、プロ野球ファンなら誰もが一つや二つ持っている「泣ける・笑えるエピソード」は、普段なかなか目にすることはできません。しかし、それらを一冊の書籍としてシェアすることで、プロ野球が持つ「人をしあわせにする力」を、より多くの人たちに伝えることができるのではないか。そんな思いをもって作られたのが、この『みんなのしあわせになるプロ野球』です。

本書収録のエピソードは、僕のツイッターアカウント「野球大喜利(@89_ogiri)」などで2017年秋から募集しました。興味深いお話を投稿してくださった方には追加取材なども行い、厳選した77本のショート・エピソードを収録しました。「泣ける話」と「笑える話」が4~20本程度ずつで入れ替わる形で構成しています。一部には、僕のイラストも添えました。

おかげさまで「みんなのシリーズ」は多くの野球ファンの皆さまに楽しんでいただき、累計発行部数は9万部近くまで積み上がりました。採用不採用に関わらずエピソードを投稿してくださった、そしてこの本を手にとってくださったすべての皆さま、今回も本当に、本当に、ありがとうございます! 

あふれる思いを目一杯詰め込んだ、“ファンが主役”のプロ野球エピソード集。これまでにありそうでなかった一冊です。

これは「ファン」から「プロ野球」への、ラブレターです。

(引用ここまで)
※ ※ ※

4月29日は東急ハンズ新宿店さんで発売記念即売会を開催させていただきました。

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書籍をご購入いただいた方のなかから抽選で、「あなたをイメージした世界にひとつだけの野球ゆるキャラ」をその場で書いてプレゼント。当日は15点ほどのオリジナルゆるキャラを10分~15分程度で書き上げておりました。

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たくさんの方に駆けつけていただいたおかげで、最低目標としていた50冊以上を売り上げることができました。本当にありがとうございました!

そして夜は出版記念ミーティングと題して、そのまま新宿でトークイベント+交流会を開催。

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ボツネタ発表会などで大いに盛り上がりました。会場でイスが足りなくなるなど不手際もありましたが、本書に投稿いただいた皆さんも多数駆けつけてくださり、「野球っていいな」と心から思える、そんな一夜となりました。

トークイベントの様子は間もなく「ベースボールクリックス」に動画付きでレポートがあがる予定ですので、しばらくお待ち下さい!

※ ※ ※

「球場に行きたくなる一冊」「シリーズ最高傑作」「こんなに面白いとは思いませんでした」「選手のみなさんに是非読んでほしい」などなど、読者の方からたくさんの嬉しいメッセージをいただいております。

ページをめくるたび、しあわせが届きます。
野球ファンにも、そうじゃない人にもぜひ手にとってもらいたい。

『みんなのしあわせになるプロ野球』は好評発売中です。
どうぞよろしくお願いいたします!



みんなのしあわせになるプロ野球 ファンとっておきの泣ける・笑えるエピソード集
講談社
2018-04-27

野球大喜利「アサ芸杯」の第13シーズンの結果は以下の通りです。 〈第241回戦(2017年7月6日号)〜第260回戦(2017年11月23日号)までの期間で集計〉


☆「アサ芸杯」とは☆
ツイッター野球大喜利(@89_ogiri)の優秀投稿作品に、主催者の漫画家・カネシゲタカシが絵とコメントをつけて『週刊アサヒ芸能』に掲載させていただく雑誌連動型企画。20週を1シーズンとし、ポイント制でランキングを競います。上位3名には賞金を授与。皆さんのご参加お待ちしております!(投稿規約はこちら

順位 選手名 合計
1 G88man 65
2 marine_yamada 58
3 ko_do_mo 46
4 beniimo47 40
5 ikasoumen2 36
6 Sovpool23 31
7 taraco 29
8 adoreman 26
9 gakuzou1976 21
10 gaddemukatuku42 19

【総評】
第13シーズンを制したのはG88man選手。2季連続の優勝を成し遂げた。計4度の優勝はko_do_mo選手にならぶ最多タイ。シーズン65打点もcheap18910選手が残した67打点に迫る歴代2位の記録となった。▶2位に輝いたのはmarine_yamada選手。今シーズンは安定感と爆発力を兼ね備えた戦いっぷりでベテランの実力をまざまざと見せつけた。▶3位にはko_do_mo選手が前シーズンから20打点を上積み。見事クリンナップに返り咲いた。

※ ※ ※

 どのシーズンをとっても「激動」といえる野球大喜利アサ芸杯において、第13シーズンはペナントを左右する2つの大きな要素があった。

 ひとつは前回第2位(54打点)だったgol70選手の休養宣言。たった14本という掲載枠を奪い合うアサ芸杯において“レギュラー枠”があくことは大きなチャンスでもある。

 そしてもうひとつは言うまでもなく「回答数制限ルール」の導入だ。1選手に与えられた打席数は30。多くの大喜利ーガーにとっては充分な数字も、ときに100を越えるボケ数でしのぎを削ってきた常連陣にとっては大幅減。これまで思いつくままに投下することが許された大喜利に慎重さが求められることとなった。

 全般的にこのルールはおおむね好評をもって受け入れられた。もちろん「やりにくい」という声も一部にはあったが、「数をボケられなくても不利にならない」「頑張れる目安になるのでやりやすい」などの声が多く寄せられ、シーズン中に実施したアンケートでも「もっと少なくてもよい」「丁度良い」とする声が多数を占めた。



 ちなみに1回あたりの投稿総数は従来の1~2割減な程度で、劇的な変化はみられない。毎回1000本を越える投稿が寄せられるのは相変わらずだ。これはあくまでも予想だが、回答数制限でヘビー常連陣の投稿数が減った分、そこに勝機を見出した他の大喜利ーガーが投稿数を増やしたのではないだろうか。

「質」はもちろんだが、「数」でも圧倒してきたベテラン常連陣にはやや不利なルール改正。今回、初のベストナイン入りを果たした選手が2名もいることは、このルール改正と無縁ではあるまい。だが、そんな新ルールのもとでもG88man選手やmarine_yamada選手はパーソナル・ベストを記録。しっかりアジャストし、牙城を守るあたりは「さすが」としか言いようがない。

 しかし、すでに始まっている第14シーズンでは「回答20回まで」と、さらに打席数を削った。この処置がいったいどんなドラマを生むのか。ほくそ笑みながら見守りたいと思う。


※ ※ ※

以下では第13シーズンで歴史に名を刻んだベストナインたちの健闘を、選手名鑑風にたたえたい。


【1位】G88man選手(65打点)
2シーズン連続、最多タイとなる4度目の優勝を成し遂げた、オレンジ色に光る大喜利界の巨星。独自の大喜利理論は今季も健在。ルール改正をハンデどころか味方につけて、自己最多打点でライバルたちをはねのけた。苦手とみえるお題でも必ず1~2本“うまいこと”を言いヒットゾーンに打ち返す高い技術が光る。インテリジェンスとプライドに裏付けられた美しいフォームで「大喜利ーガーは紳士たれ」を体現し続ける東の横綱。世界はもう「じーはち・大鵬・玉子焼き」だ。

【2位】marine_yamada選手(58打点)
前回の33打点(5位)から大躍進。新ルールにより最も不利益を被るかと思われたミスター野球大喜利(ミスターSASUKE的な意味で)が、幕張のカモメのように羽ばたいた。第252回戦では11打点と大爆発。G88man選手を決して安心させず、最後の最後まで切磋琢磨したことが、お互いの好成績につながった。10月からは野球コラムサイト「Baseball Crix」で「野球の写真が見たいんだ!!」の連載もスタート。次に狙うは直木賞か?宅ふぁいる便賞か?

【3位】ko_do_mo選手(46打点)
前回第9位。“屈辱”の土俵際からクリーンアップ圏内まで一気に駆け上がってきた、野球大喜利が世界に誇る終身名誉おもしろ。今季は新ルールへの戸惑いからか、開幕4試合ノーヒットというまさかのスタートダッシュ失敗。しかし中盤、終盤とどんどん調子をあげマルチヒットも連発。見事ここまで巻き返し、奥さんの電動自転車代の足しとなる賞金を手に入れた。通算572打点。「世の中に絶対はない」というが、この男の実力だけは絶対だ。

【4位】beniimo47選手(40打点)
沖縄に深紅の大アサ芸杯が渡る日が、すぐそこまでやってきた(深紅なんだ)。前回9位。初のベストナイン入りを果たしたばかりの沖縄の雄・ベニイモ選手。具志堅用高のような軽快なステップでするすると順位をあげ、ついにクリーンアップまであとちょっちゅね(←使い方間違ってる)リストの強さとセンスは本物。ここに確実性が加われば鬼に金棒、タコライスにオリオンビールだ。

【5位】ikasoumen2選手(36打点)
いかそうめんが先か、ぴよはるが先か。野球大喜利界のゆるキャラ一番星が前回6位(31打点)よりワンランク上げてきた。最近は、得意とするクセだらけのシュールボケのなかに、ふと正統派ボケを織り交ぜる場面が見られることも。これは渡辺俊介がいきなり上手投げするようなもので、その緩急に人々は幻惑される。

【6位】Sovpool23選手(31打点)
プロフィールは「いい年。」のみ。それ以外はすべてが謎。前回11位(24打点)から順位をあげて初のベストナイン入りを果たしたミスター・いい年、それがソバプール選手だ。ややイジワルな視点から最短距離でバットを出し、うまくスタンドに運ぶ技術は見事なもの。今季2度のMVP(252回戦、254回戦)に輝いたことがそれを証明している。

【7位】taraco選手(29打点)
前回3位(47打点)から順位を下げるも“邪悪なタラちゃん”は今季も健在。時候の挨拶代わりに放り込むド下ネタばかりがクローズアップされがちだが、第243回戦「オールスターの選出方法は『ファン投票』と『監督推薦』、あとひとつは?」のお題でみせた「おばあさんが川で選択」は正統派ど真ん中の回答で堂々のMVP。

【8位】adoreman選手(26打点)
安定の戦いっぷりで今季もベストナイン入りを果たしたアイアンマン。終了の1~2時間前にタイムラインに現れ少ないボケで勝負するプレースタイルが確立している選手であり、新ルールの恩恵をうける大喜利ーガーのひとりと思われたが、前シーズン(27打点)と成績はほぼ変わらず。鉄の意志でゴーイング・マイウェイを貫くその姿は孤高で美しい。

【9位】gakuzou1976選手(21打点)
キミは“がくぞう”を知っているか?―― 前シーズン終了時点で通算33打点。知る人ぞ知る古参の大喜利ーガーの秘めたるポテンシャルが今季ついに爆発。念願のベストナイン入りで見事ブレイクを果たした。ベイスターズファンであり、野球大喜利界きっての絵師でもある。その激似な似顔絵作品の数々はお世辞抜きで一見の価値あり。ちなみにさっき彼のツイッター画面を開いたら風船が飛んだよ。お誕生日おめでとう!(12月2日)

【10位】gaddemukatuku42選手(19打点)
前回初のベイストナイン入り(6位)でがっで旋風(がばい旋風みたいなもの)を巻き起こした新星が、2シーズン連続のベストナイン入り。その実力が本物であることを証明した。第244回戦「『○○のダルビッシュ』『××のイチロー』みたいな異名。史上最も弱そうなのは?」で放った回答「なにかのダルビッシュ」は、軸のないお題に一本筋を通した名回答で文句なしのMVP。もっと上位狙える。まだまだ老け込む年ではない。


【シーズン記録(1位~30位まで)】
順位 選手名 合計
1 G88man 65
2 marine_yamada 58
3 ko_do_mo 46
4 beniimo47 40
5 ikasoumen2 36
6 Sovpool23 31
7 taraco 29
8 adoreman 26
9 gakuzou1976 21
10 gaddemukatuku42 19
11 baltan_r7 17
12 toriaezu_s56 15
12 realbandoh 15
14 machakickRX 13
15 negibatake_p 12
15 Metallaw666 12
17 Enayaso_Ogiri 11
18 hayachamp 10
18 SAZZY_KTY 10
20 shockheart 9
20 uribo2_f 9
22 masasi_kari 8
22 fs_bigbang 8
22 sandiuyonban 8
22 39ra_marine_nao 8
26 kotonosamurai 7
26 wassan_03 7
28 livezun8189 6
28 yumikaeru 6
28 countrysign_h 6
28 Cabin_W_Caster 6
28 ponnieblue 6
28 shibafami 6
28 shinichi_25 6


【関連リンク】
・野球大喜利「アサ芸杯」第1シーズン結果&総評

・野球大喜利「アサ芸杯」第2シーズン結果&総評

・野球大喜利「アサ芸杯」第3シーズン結果&総評

・野球大喜利「アサ芸杯」第4シーズン結果&総評

・野球大喜利「アサ芸杯」第5シーズン結果&総評


・野球大喜利「アサ芸杯」第6シーズン結果&総評

・野球大喜利「アサ芸杯」第7シーズン結果&総評

・野球大喜利「アサ芸杯」第8シーズン結果&総評

・野球大喜利「アサ芸杯」第9シーズン結果&総評

・野球大喜利「アサ芸杯」第10シーズン結果&総評

・野球大喜利「アサ芸杯」第11シーズン結果&総評

・野球大喜利「アサ芸杯」第12シーズン結果&総評

・野球大喜利「アサ芸杯」通算記録一覧

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