カネシゲタカシBLOG

漫画家・カネシゲ タカシのブログです。(旧ブログより2013年春に移転)

ブログでは主に野球大喜利に関するお知らせを掲載しております。
最新情報はカネシゲタカシの「テクノカットスタジオ」(公式サイト)またはカネシゲタカシのツイッター@kaneshige_tをご覧ください。

2005年04月

阪神タイガース、能見篤史投手がようやくプロ入り初勝利。

みなさんご存知のとおり、好投しても勝利がつかない試合もありました。
そんな生みの苦しみを乗り越えて、横浜打線を見事に封じ込めました。

◆阪神タイガース  8−3  横浜ベイスターズ

投打がかみ合った、阪神ファンとしては安心して見られた試合。
調子を落としていた打者にも総じてヒットが出ました。

さて、そんな初勝利を決めた能見投手を祝福するために、カタカナだけで能見投手の似顔絵(横顔)を描いて見ました。




これで充分な気がするんですが、いかがでしょうか?


一応その他のパーツにも挑戦してみました。




ま、なんとなくわかりますよね。

でも個人的には「ノーミ」の三文字オンリーで表現している、最初の似顔絵が好きです。
自画自賛で言えば、これ以上一本も線を省略することができないレベルにまで能見投手をディフォルメできていると思います。

しかし今日の試合では中継ぎエースの藤川投手がついに失点。
登板過多による疲れは誰もが気になるところ。
そろそろタイガース投手陣にも先発完投勝利が欲しいところです。

あとやっぱり抑えの久保田投手ですか。
シーズン前から今年の虎のキーマンとして、僕は藤川投手と久保田投手を挙げていますが、どうもまだ制球が危なっかしい…。







ちなみに「文字で表現する似顔絵シリーズ」は、ブログ上で僕は何度かご紹介してまいりました。

◆西武ライオンズ・和田一浩選手

◆読売ジャイアンツ・ミセリ投手

◆楽天イーグルス・谷中真二投手

◆北海道日本ハムファイターズ・小笠原道大選手



そろそろ皆様お気づきかと思われますが…。

たぶん、誰の似顔絵でも文字だけで無理矢理表現できます。

たぶん・・・です。

「今日からしけたろうヘッドの面白さにウットリしたい人のためのブログ」…まちがえた「今日から野球ファンになった人のためのブログ」(略して「きょうろぐ」)にて、以下のような企画記事があります(コメント欄でも参加可能ですよ)。

◆「おすすめ野球マンガ」の記事を募集!

いちおう漫画家であるワタクシがプロデューサーという名の「応援団長」をつとめる「きょうろぐ」です。
「カネシゲはいったい何を紹介するのか?」と興味深く見守ってくださってた方もおられるでしょう。


僕がオススメする一冊はこれです。


荒川道場
荒川道場
ほり のぶゆき


きっと、誰も知らない。

平成8年に初版が出ているので、今から10年近く前に刊行された漫画ということになります。
「パロ野球ニュース」という漫画雑誌で時期をとびとびに連載されていたものを、一冊にまとめた短編ギャグ漫画集です。

この「ほりのぶゆき」という漫画家さんはビッグコミックスピリッツで連載していた「江戸むらさき特急」という四コマ漫画が有名だと思うのですが、彼の漫画家としての最大の特徴は「ひとつの題材でしつこくネタを出しまくる」という部分にあります。
言い換えれば「ネタ出しの粘り強さ」がその持ち味。
それで一定のクオリティーを保ち続けるっていうのがすごい。

時代劇をパロディー化した「江戸むらさき特急」の連載終了後、同じ時代劇でも「ちょんまげ」にのみスポットを当てた「ちょんまげどん」という四コマ漫画の連載をはじめたのには驚かされました。
しかも数回限定の短期連載というわけでは決してなく、単行本がそれぞれ何冊か出てるっていうんですから。

野球に置き換えていえば、清原を主人公に四コマ連載を終えた後、新しく清原のピアスにのみスポットを当てた連載をはじめるようなもので。

はっきり言って、普通の作家にとっては自殺行為です。
ネタ出しがかなり大変ですから。
(これがストーリー漫画というなら、話は別なのですが)


で、今回ご紹介する「荒川道場」。

はっきり言って、やや「マニアック」ではありますが、非常に味わい深い野球ネタが満載です。
読んでいると、この漫画が執筆された当時(90年代はじめ〜中ごろ)の野球界の状況が思い出されます。

<登場人物の一例>
◆乱闘で脱がされる堀内ピッチングコーチ(巨人)
◆敵か味方かわからない、謎の新戦力・松永(ダイエー)
◆死のロードで苦しみ、甲子園の幻をみた亀山(阪神)
◆メジャー移籍をもくろむも、野村監督の策略で失敗する池山(ヤクルト)
◆福岡ドームの屋根を開閉するため、地下牢で動力として働かされる若田部(ダイエー)
◆ヤクザみたいな愛甲(当時ロッテ)

1ネタあたりが約4ページで終わる短編漫画ばかりですが、その中で最も僕がお気に入りなのが「川相昌弘 炎の送りバント」というネタ。


場面は病室。
テレビは巨人戦。

代打で出場した川相を見守る少年。

「やったぁ!三塁線絶妙の送りバント まさに職人芸だぁー」

そんなコアな野球ファンの少年の病室に、「一軍で唯一ファンに直接対応できるぐらいヒマだから」というネガティブな理由で川相選手がやってくる。

「今夜の試合で君のためにバントをしよう!そのかわり君も手術を受けるんだ 約束だぞ!」

そしてその試合、長嶋監督に代打として送り出された川相選手は打席に立った瞬間「三塁線へ転がすぞ」という、予告ホームランならぬ予告送りバントを決行し…





ショート作品集ということで、やや1本ごとに「面白さの波」はある一冊ですが、なにかと当時を知る野球ファンには味わい深い作品なのでおすすめします。

野球ファン初心者の方には…おすすめしませんが。

勝ったから良かったものの…ねえ、奥さん。

◆阪神タイガース 8−5 読売ジャイアンツ

あの8回裏の、すばらしきリレー炎上劇

中村泰広→桟原→吉野→橋本

燃え盛るマウンドを次々と譲り渡す様子は、まさに聖火リレー。

全員まとめて北京行って来い!(←ただし現在の)




でもね、原因はわかってるんです。
顔ですよ、顔。




全員、パシリ顔やもん。


橋本と清原の対比なんて、そのまんま「いじめられっ子」「番長」でしたもん。

虚弱体質っぽい橋本投手、いつ清原に「おい、焼きそばパンと『ピクニック』コーヒー味!」と叫ばれてもおかしくない風貌。

でも、それがまんまと抑えてしまうんだから、野球って平等やなぁと思います。
そのあときっちり、もう一回打席が回ってきたローズに打たれてたけど。



しかし中村泰広
それにしても中村泰広
たかが中村泰広
されど中村泰広

要するに、全ては彼が2〜3点とられてでも普通に投げていれば良かっただけの話。
さすが我がタイガースの「劇団ひとり」




8回裏。
8点リードで余裕の場面。

彼がマウンドに登場した瞬間、なぜか爆笑してしまった僕。

「さあ、舞台の幕は開けた。中村劇場へようこそ

そう心の中でつぶやいてみた。







そこから期待どおり







華麗なるストレートのフォアボール


あははははは!
もう、「きわどいコースを突きすぎた」とかそんなレベルの四球じゃないの!
打者・ローズの頭に当たりそうとか、すごいクソボールばっかりなの!


ちなみに証拠の配球表はこちら

爆笑したもん。

彼が今日投じた全4球のひとつひとつに「くらえ、味方よ!」または「くらえ、オレ!」という、きわめて自虐的なメッセージがこめられていました。

ま、それが中村の「普段どおり」なんですが…。

本日解雇された読売の守護珍・ミセリ(笑)の残り香を感じながら、今日もたっぷりと中村劇場を堪能しました。


そりゃ試合後に岡田監督が「あの場面でストライク入れへんかったら、投げさせるところがない。情けない」と怒りながら言いますよ。

桟原もそう。
矢野が構えるミットと全部違うところにボールが行く。


素材は間違いないんだから、二人とも自信を持って。

君たちは気持ちが「弱い」のでは決してない。
少し人よりも気持ちが「優しい」だけなんだから。



あわてるでねぇ!

ナゴヤドームの連敗が12でストップしたぐらいで、あわてるでねぇ!



◆阪神タイガース 2−1 中日ドラマティックエラーズ



今日の試合は、今後10年間の歳月をかけて阪神タイガースが樹立するプロ野球記録・・・


「ナゴヤドーム108連勝」の記念すべき1試合目にすぎない。

猛虎軍各位に告ぐ。
晴れがましい1勝に歓喜するキモチは痛いほどわかるが、こんな目先の一勝でいちいち喜んでたらバテまっせ。


ナゴヤの中日戦で阪神が勝つなんて、もう今後はどってことない日常ですから。
チャーミーグリーンを使うと手をつなぎたくなる程度の、ささいな出来事ですから。



しかし今日の試合は終盤まで中日先発の山井投手こと「どーもくん」に手こずりました。

え?どーもくん知らない?
こんなキャラクター、テレビで見たことないですか?






NHKのBSとかで使われいたキャラクターです。
たぶん今は違うと思います。

◆参考資料
公式サイト「どーももーど」


山井くんの顔面は、よくみると「どーもくん」。







あははは。
描いてやった描いてやった。


◆参考資料
中日ドラゴンズ・山井大介投手




ちなみに冒頭の画像提供は「テド★とらちっく」のテド猛虎軍大将代理より。

てぃぶろぐデビュー、おめでとうございます。


今年の鳥谷選手はちょっとやりそうだ。

鳥谷と正田が交わした一人前になるための約束。

 
正田がそばを打つ日まで鳥谷の夜の街への外出禁止は続く。



ええ話や〜。
今年の鳥谷の丸刈りは、「絶対に正田コーチの想いに答えるぞ!」という鳥谷流の意思表示だったのかもしれません。
夜の街、ちょっと出にくいもんね。丸刈り。


正田打撃コーチは現役時代に広島カープで首位打者の経験もある方。
和歌山出身の正田コーチは、もともと子どものころからの熱烈なタイガースファンだったそうです。
しかし広島にドラフトで指名されたとたんに「応援する球団と、メシを食う球団は違うが、それはそれ」と喜んでカープに入団したという逸話があるそうです。

ぜひ二人三脚で頑張ってもらいたいものですね。


さて、そんないいお話を見つけたので思わずトリー谷さんの似顔絵を新しく描いてみたのですが…。






やっぱり似ないのな。

ほんまに男前を描くのは苦手ですわ。


でね、似顔絵師の自分としてはこのまま寝るのはちょっとキモチが悪いんですよ。

ほら、野球選手がよくいうじゃないですか。
たとえばピッチャーだったら「打たれて降板すると、次の試合まで気分が晴れない」みたいなこと。
あれと同じ状態になるんですよ。

で、急遽似顔絵のターゲットを変えました。









はい、これで気持ちよく眠れます。

ぜひ正田打撃コーチと二人三脚で頑張って欲しいですね(話、変わっとるがな)。

◆参考資料
阪神タイガース・中村豊選手





え、昨夜の阪神巨人戦を観てないのかって?
観てましたよ。

なにか書けとでも?

いやだ。

打線でいえば、初回に仁志のエラーで出塁した赤星を生かしきれなかったのが全てだったような気もします。

しかし仁志、ここ2試合ぐらい守備に精彩がないですね。
グラブに当てて後ろにそらしたり。

一昨日の解説ゲスト・長嶋一茂氏が「使用するボールが変わった影響もありますね」みたいなことを言ってましたが、甲子園は去年までとボール変えてないはずやぞ。
(参考リンクはいつもお世話になっている「ば○こう○ちの納得いかないコーナー」様の記事です)




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