◆阪神は球児1人、WBC代表メンバー選出



え、それだけ???



各球団に通達された11月中旬の時点では岡田監督が「うちからが一番多いんちゃうか」とし、12球団の中でも数多くメンバーに名を連ねていた。



WBCのニュースはあまりよく知らず、いまだに「WBC」の略語をみては、なんか「WBC」の後ろには「世界バンダム級チャンピオン」とか続きそうやなと思ってしまうのですが。

それにしても球児ひとりか。
正直寂しいなぁ。
選手会の足並みも揃っていない大会だしなぁ。
そのあたりも代表選考に影をおとしたのかもしれない。

いや、大会運営の不鮮明さや思いっきりデリケートな時期の大会であることなどを考えると一部の選手がイマイチ乗り切れない気持ちはわかるのですがね。

詳しくは知りませんが、ここで怪我をした場合の補償問題とかはどうなってるのでしょうね?
「WBCで負傷 前半戦絶望」なんていう事態もアテネのケースから推測するに充分ありうるわけで、それでも安心して出られる選手というのは複数年契約のど真ん中の選手やFAを控えた選手などと限られてきます。

結局、選手はそこが1番不安なんでしょう。気持ちはわかる。
なんだかんだ言って、その部分の補償制度をNPBと選手会が一体となって今後整備していかなければ不用意に盛り上がれない。
「お金にかえられない価値がある」などとは言っていられない。

一方、日本での興行を取り仕切ると言われている読売から言わせれば、国内の足並み不一致は正直のところあまり問題視してなさそうです。
運営側としては、イチローか松井の、最悪一方が出てくれればどうとでも盛り上げられるわけで、二つがそろえばそれだけで大成功と言えるでしょう。
現在出場がほぼ決定しているイチロー。
それだけで、充分金になると踏んでいそうだ。

それでも、後先考えずに出たいという選手がいる。
ケガをしてシーズンを棒に振って、あとで後悔するかもしれないけれど、出たいものは仕方がないから出るという選手がいる。

それでこそ野球バカだ!
おまえら、ロックじゃねーか!
(後先考えずに出たかったけど選ばれなかったという選手には最大級の「ちょっと残念だったね」を贈ります)

お金の問題はともかく、僕としてはこの栄えある第一回大会にて是非日本に勝ってもらいたい。
そして勝者となった代表メンバーに、最大級の賛辞を送りたい。
日本プロ野球の強さを信じている者として、それが単なる机上の空論や負け惜しみでないことを証明してもらいたい…!


とにもかくにも今回のWBC、出なかった選手があとでひどく後悔するような結果を望みます。

「お金じゃ買えない価値がある!」と日本プロ野球の意地をかけて立ち向かった野球バカどもが、明日を支える。
それこそが健全な少年漫画的夢のあり方ですよ。
健全なベースボール・ロックンロールのあり方ですよ。

WBCは夢と希望を内包した、今後のプロ野球のあり方を左右する大きな大会だと僕は思います。
今でこそ「世界バンダム級チャンピオン?」な大会でも、終わってみれば選手やファンから合言葉のようにWBCという言葉が聞かれる、そんな大会になるはず。

いや、なって欲しい。

というわけで、球児頑張れ!
キミならやれるよ、必ずね。