カネシゲタカシBLOG

漫画家・カネシゲ タカシのブログです。(旧ブログより2013年春に移転)

ブログでは主に野球大喜利に関するお知らせを掲載しております。
最新情報はカネシゲタカシの「テクノカットスタジオ」(公式サイト)またはカネシゲタカシのツイッター@kaneshige_tをご覧ください。

2009年09月

おり

こういう本を買いました
「オリックス20年―History1989-2009 よみがえる青い記憶」

寝る前に枕元で読み進めることにしましたが、昨夜は眠れなくなりました。興奮して。

たとえばイチローさんがブレイクした94年、そのシーズン序盤に行われたインタビューが再録されていたりするのですが…これがとんでもなく生意気で。
自信たっぷりなのはともかく、旧首脳陣批判と思える内容まで。
若干20歳そこらの兄ちゃんがこれを言っていたと思うと卒倒しそうになりますが、当時からイチローは誰も行ったことのない遥か先の世界を目指して走っていたんだなぁということがわかる、貴重な資料となっています。

あと印象深いのはオリックス・ファンなことで有名な「ガガガSP」のボーカル・コザック前田さんへのインタビュー。
とてもいい話なので、引用させていただきます。

あるとき逆転負けした試合後、球場から家へ原付バイクで帰るときに黒い車が僕の横で止まったんです。窓がスーッと開いたら、黒いサングラスをしたオジサンが座っていて。
どっか球場で会ったことのある人かなと思ったんですけど、「今日は残念」のひと言。
よく見たら仰木監督でひっくり返りそうになったことがありました。
もちろん仰木監督は僕のことは知らなくて、オリックスのファンクラブのカバンを背負っていたから、話かけてくれたんでしょう。
シーズンも終盤で、だいぶ体調も悪かったんでしょうけど、そうやってファンを大切にしてくれる。本当にすごい監督やな、と思いましたね。

…なんか、涙が出そうなエピソードですね。
これ読んで「あー、寝よ寝よ」なんて、なかなかなれません。胸が熱くなります。

もちろん95年のリーグ優勝・96年の日本一についてもガッツリと特集が。
震災で傷ついた神戸の街。ファンと選手が一体と化し、ある種異様な高揚感の中でつかんだ奇跡の優勝…

ほかにも大島さんと藤井さんの対談や、田口さんへのインタビューや。
僕もこれからガッツリ読み進める予定ですが、プロ野球ファンなら間違いなく買いでしょう。寝不足注意!



オリックス20年―History1989-2009 よみがえる青い記憶 (B・B MOOK 628 スポーツシリーズ NO. 500)
オリックス20年―History1989-2009 よみがえる青い記憶 (B・B MOOK 628 スポーツシリーズ NO. 500)
ベースボール・マガジン社

ブログを更新するという作業において、身構える習慣がずいぶん前からあります。

その昔僕は「カネシゲタカシの野球と漫画☆夢日記」というブログをやっておりまして、そのブログはおかげさまで今よりもずっと多くの方々で賑わっており、数々の雑誌にも紹介され記事を書くたびにたくさんのコメントをいただき、基本的にはそのひとつひとつにお返事を書かせていただき…

それが本業の漫画が忙しくなってから以前のようにブログに時間を割くことができなくなり、ブログ更新に身構えるようになり…

これではいけないと思います。
何でもいいから発信する。
発信することに意義はある。
そこから始まる何かがきっとあるはず。

止まった水を再び流れさせようという脳回路の水道工事に取り組みたいと思います。

昨日の阪神戦、野原祐のプロ入り初ヒットに思わず「ヨッシャァ!」とテレビの前で大声。
たんたん先生の仕事部屋にもその声は余裕で聞こえ、「阪神逆転したの?負けたの?なんでヨッシャ?」と説明が必要な状況に。

どんな偉大な選手にも「初めて」は一度しかないわけで。
これから末永く応援する選手の、その瞬間に立ち会えた喜びと祝福の気持ちはいつだって「ヨッシャァ!」です。

まあそんなわけで、いまから「パチンコ仁義」の打ち合わせ。
連休の影響で少し締め切りが早いようで日曜出勤になります。
まあ、本来漫画家に曜日はあまり関係ないですが。




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