ここ5年以上「Photoshop7.0」を使い続けてきた自分ですが、ずーっと新しい作画ソフトの導入は検討し続けてきました。
(なんせフォトショのペンツールは貧弱なもので…)
で、さまざまなソフトを比較検討した結果、
数日前に導入したのが「ComicStudio PRO 4.0」です。

ComicStudioPro 4.0
セルシス
今までフォトショップですべての作業をしてきたものですから、とりあえず線画のみコミックスタジオを使い、仕上げはフォトショップでと考えての導入でした。
まだ使い始めて数日ですが、その感想を箇条書きで。
・ペン機能は良好。
「入り・ヌキ」機能や「補正」の機能を使わなくても、フォトショップとは段違いの思い通りの線が描ける。
(フォトショに慣れている人は、傾き検知機能をオフにした方がさらに描きやすいかも)
・フォトショップとの連携は基本的に可能なものの、コミックスタジオはレイヤーの構造が独特なのでちょっととまどう。サクサクと行ったり来たりできるものではありません。
(フォトショとの連携だけを考えるなら「sai」の方が上ですが…RGBファイルしか扱えないのがつらいところ。)
コミックスタジオ一本で描き上げた方が結果的にラクなんだろうな。少なくともモノクロ原稿は。
・1bit、2bit、8bit、32bitの概念を理解するのに少しとまどう。
何も考えずボーッとやってたらホワイト(白色)すら書けない。
・アクション機能がないのはちょっと不便だが、そこはペンタブのファンクションスイッチとスマートスクロールでなんとか補える(と思う)
・レイヤーごとのマスク機能があれば便利なのに。
・コマ割りが一瞬でできるのは感激。こういう機能は、漫画専用ソフトでないと絶対に無理。この機能だけで原稿一枚あたりの作業時間を5分〜10分は短縮できる。
・塗りつぶしツール、境界線ツールともに線の隙間を無視してくれる機能は本当にありがたい。ベタ塗りやトーン作業の効率が大幅アップ。
・パースがとれる特殊定規は思いのほか便利。線画がパースにスナップしてくれるので部屋の中の風景とか、ビル街とか、あっという間に寸分狂いないパースの風景が描ける。
ただし使いこなすのにはある程度慣れが必要かも。
・集中線や平行線に関しては、いままでフォトショップで「デジコミツールズ」を使用していた人間から言わせると特に差はなし。
ただ、フォトショ環境でデジコミツールズのようなプラグインソフトを使っていなかった人にとっては目から鱗の便利さだと思う。
・トーンの種類が多すぎて把握できない。ソフト同梱の素材カタログは当分手放せない。(まあ自分の場合そこまで複雑なトーンは使わないけど)
・多用なトーン素材とは別に「パワートーン3」も付属し、プラグインソフトとして使える。今までフォトショ使っていたパワートーン用素材もそのまま使える。慣れないうちはこれでいこう。
・文字入力機能は便利。「!」マークや半角数字などを漫画用に自動で縦にしてくれる機能があったり、フォトショでは自分で調整していたカギ括弧の文字ツメも全部自動でやってくれる。
・完成原稿が軽い。
モノクロ二値で描き上げた原稿は、レイヤーを重ねても激軽。あくまでフォトショップ原稿との比較ですが。
ちなみにうちのパソコンはXPでメモリは2G。フォトショップがサクサク動作する環境ですが、これまで「フォトショップが重すぎる!」と感じていた人にはありがたい軽さかもしれません。
※ ※ ※
まだまだ思いつくことはあるのですが、ひとまずこの辺で。
あくまでも使用3日目の人間が言う事なので、認識が間違っていたらすみません。
ともかくこういうソフトがフォトショップよりずっと安く買えるということは素晴らしいと思います。
『Photshop7.0』と『ComicStudio PRO 4.0』。
どちらにも優れている点があります。
カラー原稿の仕上げなんかでは、まだまだフォトショップが活躍するでしょう。
さあ、頑張って習得するぞ、コミックスタジオ。

ComicStudioPro 4.0
セルシス
カネシゲタカシの公式サイトはこちら。お仕事のご依頼もお待ちしております。

カネシゲタカシの著書はアマゾンでもお買い求めいただけます。
(なんせフォトショのペンツールは貧弱なもので…)
で、さまざまなソフトを比較検討した結果、
数日前に導入したのが「ComicStudio PRO 4.0」です。

ComicStudioPro 4.0
セルシス
今までフォトショップですべての作業をしてきたものですから、とりあえず線画のみコミックスタジオを使い、仕上げはフォトショップでと考えての導入でした。
まだ使い始めて数日ですが、その感想を箇条書きで。
・ペン機能は良好。
「入り・ヌキ」機能や「補正」の機能を使わなくても、フォトショップとは段違いの思い通りの線が描ける。
(フォトショに慣れている人は、傾き検知機能をオフにした方がさらに描きやすいかも)
・フォトショップとの連携は基本的に可能なものの、コミックスタジオはレイヤーの構造が独特なのでちょっととまどう。サクサクと行ったり来たりできるものではありません。
(フォトショとの連携だけを考えるなら「sai」の方が上ですが…RGBファイルしか扱えないのがつらいところ。)
コミックスタジオ一本で描き上げた方が結果的にラクなんだろうな。少なくともモノクロ原稿は。
・1bit、2bit、8bit、32bitの概念を理解するのに少しとまどう。
何も考えずボーッとやってたらホワイト(白色)すら書けない。
・アクション機能がないのはちょっと不便だが、そこはペンタブのファンクションスイッチとスマートスクロールでなんとか補える(と思う)
・レイヤーごとのマスク機能があれば便利なのに。
・コマ割りが一瞬でできるのは感激。こういう機能は、漫画専用ソフトでないと絶対に無理。この機能だけで原稿一枚あたりの作業時間を5分〜10分は短縮できる。
・塗りつぶしツール、境界線ツールともに線の隙間を無視してくれる機能は本当にありがたい。ベタ塗りやトーン作業の効率が大幅アップ。
・パースがとれる特殊定規は思いのほか便利。線画がパースにスナップしてくれるので部屋の中の風景とか、ビル街とか、あっという間に寸分狂いないパースの風景が描ける。
ただし使いこなすのにはある程度慣れが必要かも。
・集中線や平行線に関しては、いままでフォトショップで「デジコミツールズ」を使用していた人間から言わせると特に差はなし。
ただ、フォトショ環境でデジコミツールズのようなプラグインソフトを使っていなかった人にとっては目から鱗の便利さだと思う。
・トーンの種類が多すぎて把握できない。ソフト同梱の素材カタログは当分手放せない。(まあ自分の場合そこまで複雑なトーンは使わないけど)
・多用なトーン素材とは別に「パワートーン3」も付属し、プラグインソフトとして使える。今までフォトショ使っていたパワートーン用素材もそのまま使える。慣れないうちはこれでいこう。
・文字入力機能は便利。「!」マークや半角数字などを漫画用に自動で縦にしてくれる機能があったり、フォトショでは自分で調整していたカギ括弧の文字ツメも全部自動でやってくれる。
・完成原稿が軽い。
モノクロ二値で描き上げた原稿は、レイヤーを重ねても激軽。あくまでフォトショップ原稿との比較ですが。
ちなみにうちのパソコンはXPでメモリは2G。フォトショップがサクサク動作する環境ですが、これまで「フォトショップが重すぎる!」と感じていた人にはありがたい軽さかもしれません。
※ ※ ※
まだまだ思いつくことはあるのですが、ひとまずこの辺で。
あくまでも使用3日目の人間が言う事なので、認識が間違っていたらすみません。
ともかくこういうソフトがフォトショップよりずっと安く買えるということは素晴らしいと思います。
『Photshop7.0』と『ComicStudio PRO 4.0』。
どちらにも優れている点があります。
カラー原稿の仕上げなんかでは、まだまだフォトショップが活躍するでしょう。
さあ、頑張って習得するぞ、コミックスタジオ。

ComicStudioPro 4.0
セルシス
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