カネシゲタカシBLOG

漫画家・カネシゲ タカシのブログです。(旧ブログより2013年春に移転)

ブログでは主に野球大喜利に関するお知らせを掲載しております。
最新情報はカネシゲタカシの「テクノカットスタジオ」(公式サイト)またはカネシゲタカシのツイッター@kaneshige_tをご覧ください。

2016年01月


 そう、最近のブログの素晴らしいところのひとつは手軽にツイートを貼り付けられること。
 だからこんなカンジで「ツイート+雑感」でブログを更新してみましょう。

――――――――――



 トイ・プードルを飼っています。もう12歳です。正式な名前は「ちょし」なんですが、聞き返されることが多いので「ちょんまげ」と呼んでいます。動物病院の診察券も「ちょんまげ」くんです。

 ちなみ「トイプードルを飼っています」という書き出しを、最初「犬を飼っています」としていたのですが、なんとなく乱暴に聞こえるので、言い換えて「トイプードル」としました。
 「『犬』を『犬』と呼んでなにが乱暴か」って話ですが、ペットは家族という風潮から「犬」と呼ばず「ワンちゃん」、「猫」と呼ばず「ネコちゃん」と言い換える場面が世の中どんどん増えてきた気がします。そこに自分の感覚も流されている。
 「しゃらくせぇ」と思う気持ちは多々あるのですが、実際犬や猫を見ると「うわ、かわいいワンちゃん」「かわいいネコちゃーん」と、それこそ猫なで声で駆け寄ってしまう自分も存在してしまうわけで……。

 そこで「犬」と「ワンちゃん」の間をとって「トイプードル」なのです。ツンとデレの間をうろうろする人間様のささやかな主張なのです。

――――――――――



 ちなみにAudible(オーディブル)はこういうサービスです
 まだまだラインナップは不十分で読みたい本が何でもあるって状態には程遠いのですが、ユーチューブやラジオの音源をぼーっと聞きながらペン入れをするよりは随分楽しいです。
 このサービスで聞いた(読んだ?)本のタイトルの一部を列挙すると…
  • 『こころ』夏目漱石
  • 『死者と生きる未来』高橋源一郎
  • 『鉄道員』浅田次郎
  • 『一億円は安すぎる』夏樹静子
  • 『芝居の喧嘩』立川談志
  • 『ドン・キホーテ』ミゲル・デ・セルバンテス
  • 『経済ニュースのつぼ』池上彰
  • 『もうイライラしたくない!と思ったら読む本』心屋仁之助
  • 『三四郎』夏目漱石
  • 『亜門流コーチング』宮本亜門
  • 『屋根裏の散歩者』『人間椅子』江戸川乱歩
  • 『野菊の墓』伊藤左千夫
  • 『特急夕月』夏樹静子


 ジャンルも構わずまさに乱読。


 ちなみにこのサービスは読み手(ナレーター)の力量が結構大事です。ナレーターによって聞く方の理解力や本の面白さまでが変わるような気がします。

 あと本人の著書を本人が朗読しているパターンもありますが、これが一長一短。

 高田純次さんが自分で読む『適当男のカルタ』なんかは面白味が増して良いのですが、糸井重里さんや勝間和代さんが自分で朗読するパターンは、単純に滑舌等の関係でちょっとマイナス。「あ、また噛みかけた」とか、そっちばっかり気になってしまいます。


――――――――――




d_08740572

 ちょっと画像を拝借してきました。
 実現可能かどうかはともかく、これが未来のハマスタの理想形だそうです。

 天然芝香る港町の球場、ああ、かっこいい!
 GO!GO!GO! モーガン!

――――――――――


 家で待ってたおばあさんも、お正月のお餅を買えなかったあげくお地蔵さんに笠を全部あげてきたおじいさんを責めなかったとか。
 うわー、おれやったら責めるわー。笠だけ取り返して来いって言うてしまうわー。自信ないわー。





■2月18日22時30分追記
おかげさまで札幌会場は追加予約分も完売となりました。本当にありがとうございます!
今後のご予約はキャンセル待ちとなりますが、詳細はブログやツイッター(@89_ogiri)にて随時お知らせいたしますので、チェックのほどよろしくお願いいたします。
また立見席の設置も検討中ですが、こちらは未定です。



※ ※ ※ ※ ※

pop


出版記念イベント
『みんなの あるあるプロ野球GOGO!』祭り


【3月18日(金) 大阪】

場所 ロフトプラスワンウエスト(大阪市中央区宗右衛門町2-3 美松ビル3F)
OPEN 18:30 / START 19:30
前売¥1,500 / 当日¥2,000 (共に1オーダー必須(¥500以上))
前売チケットはイープラス&電話予約にて1/31(日)発売&予約開始
※ご入場はイープラス→店頭電話予約→当日の順となります。
電話 06-6211-5592(16時~24時)
ロフトプラスワンウエストのイベント告知ページはこちら
btn_buyticket


【3月19日(土) 札幌】 ※完売しました

場所 CINEMA CAFE(札幌市中央区南2条西2丁目富樫ビルB1F)
OPEN 14:10 / START 14:30
前売¥2,000(中高生1,000円)
ご予約は以下の専用サイトにて2月17日朝10時より受付開始です。
https://tiget.net/events/3295




【3月24日(木) 東京】

場所 ロフトプラスワン(新宿区歌舞伎町1-14-7林ビルB2)
OPEN 18:30 / START 19:30
前売¥1,500 / 当日¥2,000 (共に1オーダー必須(¥500以上))
前売チケットはイープラスにて2/10(水)発売
電話 03-3205-6864
ロフトプラスワンのイベント告知ページはこちら
btn_buyticket



 【イベント概要】
   “プロ野球あるある本”の決定版こと『みんなの あるあるプロ野球』シリーズ。
 その最新作『みんなの あるあるプロ野球GOGO!』(カネシゲタカシ/野球大喜利著・講談社刊)がいよいよ3月17日に発売決定!
 シリーズ5作目にちなみ「GOGO!」の名を冠したこの本の発売を記念し、著者であり「ツイッター野球大喜利」の“監督”でもある漫画家・カネシゲタカシが、恒例の出版記念トークライブを行います。
 
 約4万本にもおよぶ“あるあるネタ”と格闘した壮絶なる制作秘話はもちろんのこと、カネシゲが選ぶ「お気に入りあるあるネタランキング」の発表、 すっかり恒例となった「ボツネタ大放出スライドショー」などなど。時間の許すかぎり『あるプロGO』と“プロ野球あるある”について語り倒します。 

 なお当イベントは12球団のファンが和気あいあいと集う、女性お一人様から安心してお楽しみいただけるイベントです(男女の参加比率がほぼ半々です)。ぜひお好きな球団のユニフォームやグッズを持参してください。交流のきっかけにもなり、とても楽しいですよ。      
 
 『みんなの あるあるプロ野球GOGO!』は、みんなで作ったみんなの本です。
 ともに出版を祝い、ともに球春到来を歓ぶ“野球ファンのお祭り”と洒落込みませんか?
 開幕直前、野球成分100%の究極トークナイターをぜひどうぞ!

☆会場では『みんなの あるあるプロ野球GOGO!』の即売もございます。ただし売り切れの際はご了承ください。
☆開場~開演前とイベント終演後に会場内でサイン会を行います。他所で購入した書籍をお持ち頂いても大丈夫です。
☆イベント終演後もそのまま会場に残ってご飲食が可能です。カネシゲを含む参加者同士の交流の場といたしましょう(大阪と東京で予定


078


 帯に大きくかかれた「でも、応援するんだよ!!!」の叫び。
「でも、やるんだよ!」(根本敬著『因果鉄道の旅』より)に通じる魂の叫び。


 仲良くさせていただいている村瀬秀信さんから文庫になった『4522敗の記憶 ホエールズ&ベイスターズ涙の球団史』をいただきました。ありがとうございます。

 この本の素晴らしさ、面白さは誰もが知る所。丁寧かつ膨大な数の取材とインタビュー。でもいくら紐解いたって呆れるような事象ばかりが出てくるんですよ。なんたって12球団最多の4522敗を喫した球団の歴史なわけですから。
 夕闇迫る美しいハマスタの表紙の奥には、そんな著者の泣き笑い、日本一というひとときの栄光、また絶望、そして希望がぎゅっと詰まっています。
 “俺はとんでもない球団を愛してしまったんだな。でも、応援するんだよ!!!”という叫びをカタチにしたとんでもない名著です。
 ぜひベイスターズファン以外の方にも読んでいただきたい。ノンフィクションのような、コメディーのような、大河ドラマのような一冊です。

 そして今回の文庫化にあたって加筆されているのは中畑ベイスターズの足跡をたどる「234敗の記憶」。そしてもうひとつ「追録 村田修一が見ていた世界」。前者は僕も にわかベイスターズファンとしてしっかり見届けた234敗のお話。そして後者は僕がタイガースファンとして外から見ていた“村田修一とベイスターズ”の話。なんとご本人へのインタビューである。

 「この本のことは知っています。読みました」という言葉から始まるかつての四番打者の独白は息が詰まるような独特の緊張感をもって進んでいきます。
 元来FA移籍というのは選手と球団とファンの間にモヤモヤとした霧がたちこめて、それはいつまでたってもなかなか消えないものですが、このインタビューを読んだってやっぱりスッキリと晴れるものではない。むしろやや濃くなった感すらある(昨日のSMAPの謝罪生放送を思い出した)。
 
 これらが村田修一本人のメンタリティに由来するのか、球団とファンの個性に由来するのか、移籍先が「巨人」だったからなのか、一概には言えません。でもそれを解き明かすための手がかりは きっとこの一冊に隠されているのでしょう。
 時間をかけてもう一度読み返してみようと思います。




4522敗の記憶 ホエールズ&ベイスターズ涙の球団史 (双葉文庫)

来月からイベント「野球ファン交流戦」でもタッグを組んでいるザ・ギースの尾関くんと、新しい野球トークイベントを開催することとなりました。

その名も『プロ野球ゆるポジウム』!

響きでタイトルを決めてから「そもそもシンポジウムってどういう意味だっけ?」と調べるような気楽さですが、我々の意気込みは真剣そのもの。今後定期的に開催する予定ですが、これが「vol.1」から「vol.10」になる頃には野球ファンなら誰もが知っているような名物イベントに育てていきたいと考えています。

チケット発売は明日19日からを予定。
みなさま、ぜひぜひよろしくお願いします!


 yurupoji

 カネシゲタカシとザ・ギース尾関の 『プロ野球ゆるポジウム』vol.1

日時:2月19日(金)18時半開場、19時半開演
場所:新宿ネイキッドロフト
前売2,000円
(当日2,500円)飲食代別
スペシャルゲスト:南隼人(元横浜DeNAベイスターズ スタジアムDJ)

前売り券はローソンチケットにて1/19より発売【Lコード:33008】

 《イベント概要》
 『みんなのあるあるプロ野球』『ベイスたん』などで知られる漫画家・カネシゲタカシ。そして『アメトーーク!』等でもおなじみ、“北別府学に土下座したカープ芸人”という輝かしい異名を持つザ・ギース尾関高文。そんな2人がタッグを組んでお送りする最強かつ“ちょいユルめ”の野球トークライブがここに爆誕!

  毎回ゲストを交えたスペシャルトークをはじめ、時事ネタ、会場でしか聞けないマル秘ネタ、徹底討論などなど、野球ファンならきっと楽しめる緩急自在の2時間超。

  記念すべき第1回には2人の親しい友人でもある元横浜DeNAスタジアムDJの南隼人さんをお招きし、ここでしか聞けないトークを展開。

開催は2016年プロ野球オープン戦開幕前夜。キミよ、ネイキッドロフトで熱くなれ!


 しばらく新刊や野球大喜利専用の場と化していたこの「カネシゲタカシBLOG」ですが、思うところあってその更新頻度をあげていこうと決意しました。


 その気楽さから ここ数年はFacebookやTwitterでの情報発信をメインに据えていました。でも、しっかりと残るようなカタチで文章表現を残すならば、やはりブログ以上のものはないだろうと思い直した次第です。


 ご存じない方も多いと思いますが、そもそも僕が野球表現者として世に名前を出した原点はブログ「カネシゲタカシの野球と漫画☆夢日記」(現在は更新停止)でありました。毎日のように更新し、多大なる時間と愛情をそこに費やしたおかげで、当時はたくさんのアクセスをいただく野球エンタメブログとして雑誌などでも取り上げていただきました。そこで得た経験、そして多くの読者さんとの繋がりが、「ツイッター野球大喜利」をはじめとするウェブ上での僕のあらゆる活動の土台となっております。


 あれから10年。今一度原点に立ち返ろうと思った次第です。

 

 とはいえ現在は『みんなの あるあるプロ野球GOGO!』(3月17日発売)の制作に追われており、なかなか思うようには更新できないとは思いますが、それでもこれまでFacebookにサクッと投稿していたようなことをこのブログでできたら良いな考えております。


 というわけで早速ですが、今朝自分のFacebookに更新した文章を再構成して以下に掲載させていただきます。まずはこんなところから始めてみたいと思います。



※ ※ ※



 先日僕が尊敬する野球表現者のおひとり、ノンフィクション作家・スポーツライターの長谷川晶一さんと、とあるお仕事の件で打ち合わせをさせていただきました。それは某野球本へのマンガ執筆のご依頼でした。


 長谷川さんの思いは、端的に言えば「出版不況と野球人気低迷への危機感」からだそうです。「自分の読みたいものを書く」というスタンスから「自分の読みたいものを書いてもらう」という方向へも活動の幅を広げたい、そこから業界の活性化を促したい、その思いのなかでカネシゲにご依頼いただいたと……本当にかいつまんで説明するとそういうことだそうです。


 なんとも嬉しいお話ではありませんか。


 「出版不況と野球人気の低下への危機感」は自分も存分に感じております。そして自分はむしろ後者の方により危機を感じております。


 かつて隆盛の時代があった四コマを中心とした時事野球ギャグマンガ。それはすっかり絶滅危惧種となり、おそらくそれでご飯を食べているのは、冗談抜きでカネシゲタカシが最後の世代なんですよ。僕より下は、たぶんいない。


 その僕とてインターネットや「ツイッター野球大喜利」の皆さんの力を存分に借りた“亜種”たる存続の仕方であり、正統的な生き残り方ではありません。このことが、野球人気低下をはかるひとつのバロメーターと言えるでしょう。もうとっくに“国民的スポーツ”ではなくなりつつあるのです。


 でも、やっぱりマンガっていいんですよ。そのジャンルの魅力を伝えるツールとして、こんな最適なものはない。


 「がんばれ!!タブチくん!!」や「かっとばせ!キヨハラくん」や「パロ野球ニュース」の世界が、いかに野球人気の下支えをしたか。いかに野球という難解 な競技へのやさしい入口として最適だったか(余談ですが、同じことは珍プレー好プレー番組にも言えて、たぶん同様に危機感を感じながらここを引き受けてく れている中居正広という人は好き嫌いを抜きにしてすごいなと勝手に思っております)。


 話を戻します。今回の長谷川さんからのお話。


 カネシゲタカシが「野球+マンガ+???」で表現できる何かを真剣に模索する幸せな打ち合わせ。そのなかでおぼろげながらも「これだ」と思えるものが見えつつあります。


 「楽しんでいる人間を見ることは楽しい」という真理を我々は新庄剛志から学びました。売れるために作るわけではないけど、作るからには売れたほうがいい。だけど自分が楽しめなければ意味がない。そんなものは売れない。


 売れるためにも、自分がまずおもいっきり楽しむのだ。それができる場をつくるのだ。編集のSさん、そして長谷川晶一さんのお力を借りてつくるのだ。


 その熱に人が寄って来くると信じて、まずは楽しむ。それが出版不況と野球人気低下をぶっ飛ばす新たな一歩と信じて。



 ……よし、ハードルは上がった(笑)。あとはがんばるだけだ。


 どうぞよろしくお願いします。



↑このページのトップヘ