無料ウェブマガジン「読んどこ!」で「萌えろ!プロ野球」を描かせていただいている廣済堂あかつきさんに一冊の本をいただきました。

「サムライたちの凱歌 19日間の死闘の果てに」
永谷 脩 (著), 武田 薫 (著)


混乱した監督選出までの経緯や、物議をかもしだした選手選考に関する詳細な裏話。
原監督・山田ピッチングコーチの視点を中心に書かれた選手起用と采配の種あかしなど。

「なぜ中日はWBCをボイコットしたのか」
「なぜ抑えは藤川でなくダルビッシュだったのか」
「各選手の好不調の原因は」

さまざまな疑問を解くヒントはこの本にあります。

個人的に興味深かったのはWBCという大会がアメリカ国内でいかに醒めた視線で捉えられているのかという生々しいレポート。
そしてブルペンのまとめ役が松坂と同世代の藤川だったという、なんだかうれしい記述。

この本は「あの感動を再び!」という感傷的な内容ではありません。
現地取材によって得たひとつひとつの真実を丁寧に述べつつ、同時に大会の問題点を浮き彫りさせ、とにかく野球界の未来へつなげたい…そんな著者お二人の心意気が全面ににじむ硬派な一冊です。


サムライたちの凱歌~19日間の死闘の果てに
サムライたちの凱歌~19日間の死闘の果てに
永谷 脩,武田 薫