野球ファンの間ではしばらく話題の中心になっている千葉ロッテ応援団と西岡さん問題についてあれこれ。

コトの経緯の説明は時間の都合で省略。
詳細は「マリンブルーの風」さんの以下の記事などでどうぞ。

試合中にMVPがフロント批判の横断幕を出し、西岡がそれを批判
マリーンズ外野応援団が死んだ日
死刑ゲーフラを上げた石田氏がブログを更新

要はMVPという組織、そしてロッテ応援団はある一線を越えたというわけですね。

僕は昔からよく言うんですが、選手とファンの関係は「お互い様」でなければならないと思うんです。
ファンは「プレーしてくれる選手のおかげ」と思い続け、選手は「応援してくれるファンのおかげ」と思い続ける。
お互いに感謝と尊敬をささげ続ける。
そんな関係を未来永劫続けなければ、その愛はニセモノだと思うんです。
そしてそれは、選手と球団、球団とファンの関係においても同じことが言えると思うのです。
(今回のケースでは「球団」を「フロント」と言い換えた方がわかりやすいかもしれません)

お家騒動に関しては一家言ある(あってどうする)タイガースファンから見ても、今年の千葉ロッテのフロントからは異臭が漂っていました。もちろん報道で見聞きする範囲でですが。

どこからどう壊れたとか、どちらが発端だとかは置いといて、お互いに感謝と尊敬の関係が崩れた今の千葉ロッテ周辺は本当に野球どころではない不幸な状態だといえます。

しかし西岡選手は忘れていませんでした。
ファンへの礼節を。
感謝と尊敬の気持ちを。

騒動の直接の発端となったヒーローインタビューでは声を震わせ苦言を呈しながらも、その下品なゲーフラを掲げたファンへの礼節は決して忘れていなかった。言葉を尽くし、感謝をささげ、それでも守るもののために苦言を呈した。

その思いに対して彼らは、翌日の試合で西岡選手中傷のゲーフラを掲げつつ応援をボイコットするという形で応えました。
愛は暴走し、行き場のない袋小路で自爆しました。

しかしそんな騒動の後も、西岡選手はファンへの感謝と尊敬の気持ちを忘れていません。その一点において彼は決してブレません。本当に素晴らしいことだと思います。

生涯わすれられない感謝すべき日(西岡剛公式ブログより)

「オレたちの誇り、千葉マリーンズ」というフレーズは応援団が選手や球団に贈り続けたメッセージ。
いま西岡選手をはじめとする千葉ロッテの選手たちは必死の思いで「オレたちの誇り、千葉マリーンズ応援団」というメッセージを発し続けています。

それを受け止めるアンテナは残っているのか?
彼らのマリーンズへの愛は本物だったのか?
自己満足ではなかったのか?

言わしてもらおう。
傷ついたのは、あなたたちだけではない。

MVPという組織。そして応援団、さらにはフロントと選手たち。
そのすべてが試されています。

そして、そのすべてをみんなが見ています。