カネシゲタカシBLOG

漫画家・カネシゲ タカシのブログです。(旧ブログより2013年春に移転)

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2008年05月

いいなぁ、ダイエーの復刻ユニフォーム。
うらやましいったらありゃしない。

それに引き換えウチの子たち。
言っちゃ悪いがみっともない。
いったいどんな手違いがあってあのデザインに決定したのか。
想像するに担当者の間で航空事故ぐらいのありえない手違いが重なって あのデザインになったのだろう。

鷹は歴史に敬意を払い、虎は歴史に汚点を残す。
企業イメージアップしたよー。
ダイエーの「D」の字をまとってるのに、なぜかソフトバンクのイメージがアップするこの不思議。
ソフトバンクは親会社のマーク、ロゴ、イメージカラーを無理やりユニフォームにデザインしてくるケチくさい企業だと思ってたけど、今回ばかりは素晴らしい。

いいなぁ、ダイエーの復刻ユニ。
隣の柴原は青い。

とりとめもなく書いてみましょう。

■なんかいろいろありすぎて、でも総じて終わってみるとなんとも表現し難い気持ちの悪さが残った試合。真っ白だけど生乾きの濡れたTシャツを着さされたような。

■やっぱりその主原因は観客の手に触れてグランドに落ち、二塁打と判定されてしまったラミちゃんのホームラン
あんなものを「神の手」なんて言って喜んでいる人がもしいたら、その人とはお友達になれそうにない。

■あの阪神ファンの行動が言語道断だと理解したうえで、東京ドームの観客席の構造的欠陥を少し考えた。容易にああいう事ができてしまうのはちょっとなぁ…

■そう、金本選手。この日はアニキやら鉄人やらそんな身近な存在じゃなくて、本当にちょっと神様に見えた。
「かなわない」と心から思った。
そんな人を心から応援できる喜びにうち震えつつ、この人が味方で良かったとホッと胸をなでおろす。そんな幸せなきもち。

■あのホームランで最も救われたのは下柳ではなく、木佐貫。
頭部死球の瞬間の彼の表情は、車で人身事故を起こしてしまった人のそれと同じだった。今日「顔面蒼白」を辞書でひけば、昨日の木佐貫の写真が「図のような状態」として載っているだろう。
ところが。
その倒れて動かなかった被害者がむっくり起き上がりバク転しながら高笑いで去っていったわけで…。
敵の選手まで救ってしまう昨日の金本はやはり神だった。

■金本の笑顔。下柳の笑顔。ラミレスの笑顔、そして憤慨。原監督の怒り。谷の表情。内角を攻められる阿部の表情、そして走塁ミスをした阿部の表情。
葛城のガッツポーズとてれ笑い。
そしてその全てを見たファンひとりひとりの表情。
とにかくいろんな表情が球場を埋め尽くした一日だった。

ちなみに最初に言った「表現し難い気持ちの悪さ」が残った一因に、金本さんの表情があるかもしれない。「なんでこの人は笑っているの?」という、不思議な不思議な感覚。

■そしてあらためて思うのは、やはりファンによる妨害行為への怒り。あれが途中で入ったことで試合全体の印象がつぎはぎになってしまった。
大河ドラマの最中にバラエティコントを見せられ、またドラマに戻されたような、そんな気持ちの悪さ。

■あと最後に関係ないけど。

・足がもつれてコケた葛城。
・返球しようとしてポロリと落球した葛城。
・ヒーローインタビューで微妙に滑舌がわるい葛城。

もしもこれらの現象が葛城ではなく死球後の金本に出ていたとしたら、場内の空気はシャレにならなかったろう。


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