こういう本を買いました
「オリックス20年―History1989-2009 よみがえる青い記憶」
寝る前に枕元で読み進めることにしましたが、昨夜は眠れなくなりました。興奮して。
たとえばイチローさんがブレイクした94年、そのシーズン序盤に行われたインタビューが再録されていたりするのですが…これがとんでもなく生意気で。
自信たっぷりなのはともかく、旧首脳陣批判と思える内容まで。
若干20歳そこらの兄ちゃんがこれを言っていたと思うと卒倒しそうになりますが、当時からイチローは誰も行ったことのない遥か先の世界を目指して走っていたんだなぁということがわかる、貴重な資料となっています。
あと印象深いのはオリックス・ファンなことで有名な「ガガガSP」のボーカル・コザック前田さんへのインタビュー。
とてもいい話なので、引用させていただきます。
あるとき逆転負けした試合後、球場から家へ原付バイクで帰るときに黒い車が僕の横で止まったんです。窓がスーッと開いたら、黒いサングラスをしたオジサンが座っていて。
どっか球場で会ったことのある人かなと思ったんですけど、「今日は残念」のひと言。
よく見たら仰木監督でひっくり返りそうになったことがありました。
もちろん仰木監督は僕のことは知らなくて、オリックスのファンクラブのカバンを背負っていたから、話かけてくれたんでしょう。
シーズンも終盤で、だいぶ体調も悪かったんでしょうけど、そうやってファンを大切にしてくれる。本当にすごい監督やな、と思いましたね。
…なんか、涙が出そうなエピソードですね。
これ読んで「あー、寝よ寝よ」なんて、なかなかなれません。胸が熱くなります。
もちろん95年のリーグ優勝・96年の日本一についてもガッツリと特集が。
震災で傷ついた神戸の街。ファンと選手が一体と化し、ある種異様な高揚感の中でつかんだ奇跡の優勝…
ほかにも大島さんと藤井さんの対談や、田口さんへのインタビューや。
僕もこれからガッツリ読み進める予定ですが、プロ野球ファンなら間違いなく買いでしょう。寝不足注意!
オリックス20年―History1989-2009 よみがえる青い記憶 (B・B MOOK 628 スポーツシリーズ NO. 500)
ベースボール・マガジン社