
しびれた!
いや、この試合は「きょうろぐ」のチャット大会に参加しながらの観戦だったのですが、一時はどうなることかと。
判定をめぐるアレやこれやでモメにモメ、騒然とした球場風景を眺めつつ「きょうろぐ」のしけたろうヘッドも「このまま負ければタイガースは92年そっくりになる」と感想を述べられました。
そう。
対ヤクルト戦“八木・幻のホームラン”で優勝を逃したあの中村政権時代のタイガースにそっくりな運命がみえてくると。
ところがどっこい。
同じ中村でも、こっちは豊。
もし今年タイガースが優勝することとなれば、彼の功績は歴史に大きく刻まれることになるでしょう。
プロ野球選手になって良かったなぁと、心の底から思える1日になったんじゃないでしょうか。
我々ファンも思う。
「あなたがプロ野球選手でよかった」と。
少し話題はとびますが、タイガースが03年に優勝したとき。
ロッテから移籍して、甲子園で鮮烈なホームランを放った控えの外野手・早川選手がいました。
一瞬ながらも強烈に輝いた早川のその活躍に対して「週刊ベースボール」で豊田泰光氏が「早川は今後活躍できずに引退したとしても、プロ野球選手になって良かったなぁと心底思えたはず。一度でもそういうことがあれば、救われるんです。彼は幸せですよ。よかったねぇ」みたいな趣旨のことを書かれていました。
実際に早川選手は04年に解雇・引退の道をたどったわけですが…。
なんだか今日は、そんな豊田氏のやさしい言葉を思い出しました。
少なくとも僕は、死ぬまで中村豊の今日のファイティングスピリッツを忘れない。
みなさんもそうですよね?
そして久保田さん。
結局は自作自演の大ドラマを展開し、最後はめでたくハッピーエンドで締めてくれたわけですが…。
そのドラマの中の久保田さんは最高にかっこよかった。
ちくしょう、ちょっとずるいなぁ(笑)。
気がつけば先発・下柳投手の球数「69球」にあと4球とせまる「65球」を投げていた久保田。
彼のことを「クボタン」という愛称で呼ぶタイガースファンは多いですが、どちらかというと「クボタンク」の方がふさわしい。
なんだかんだ言って、最後は強引に相手を踏み潰してしまう力強さとスタミナが魅力です。
しかし、勝ったからこそ振り返って思うことですが、タイガースはこの中日戦において、同点こそ許せど逆転は最後まで許さなかったんですよね。
このあたりに今年のペナントレースにおける中日の限界が見えてきたような気がする。
「ギリギリで同率首位までは追いつくかもしれないが、逆転優勝は手がとどかない。」
きっとそうなるちがいないです。
精神の安定のために、そう思い込みましょう。
しかし、終わってからスコアを見て「そういえばアニキって、今日ホームラン打ってたよなぁ…」とおぼろげながら思い出しました。
本当にそんな試合でした。
それにしても審判の判定。
例えばアレックスの本塁突入セーフの判定なんかは、どちらに下してももめていたであろう際どい判定でしたがね…。
あと福留の三塁スチールは、ビデオで見る限りどうもセーフだったっぽい。
バランスをとったってことはないでしょうが…なんだかなぁ。
というわけで、頑張れ阪神タイガース!