野球大喜利「アサ芸杯」の第6シーズンの全記録は以下の通りです。
(第101回戦(14年9月4日号)〜第120回戦(15年1月22日号)までの期間で集計)


順位 選手名 合計
1 ko_do_mo 50
2 taraco 46
3 cheap18910 45
4 marine_yamada 39
4 Gesotoku 39
6 G88man 38
7 ikasoumen2 37
8 adoreman 27
9 toriaezu_s56 26
10 gol70 23

【総評】
またもや上位ランカー同志の激しい戦いが繰り広げられた第5シーズンはko_do_mo選手が再び王座を奪還し、みごと1季ぶり3度目の優勝を遂げた。序盤の2試合で無得点という屈辱をバネに3試合目で6打点と盛り返すと以降はシーズン終盤まで安定した打棒をキープ。栄光を掴んだ。

2位のtaraco選手は悲願のクリンナップ入り。直近3回の大会はすべて4位。もしも「アサ芸杯あるある」を募集したら太い活字で「taracoが4位」と記される状況を、実力で蹴破った。

そして3位には驚異の新人、cheap18910選手がランクイン。105回戦で初採用を達成してからは8打点1回、7打点1回という爆発力を武器に、並み居る強豪を押しのけてクリンナップに名を連ねる結果に。これからのさらなる飛躍が期待される。

※ ※ ※

さて今回の「第6シーズンアサ芸杯総括」は発表が遅れてしまい大変申し訳ないことをした。「申し訳ない」と謝りつつ口調が偉そうなのは、ここではそういう芸風で書くことにしているからだ。ご容赦いただきたい。

なお大阪の「あるプロGS」出版記念イベントでお会いしたko_do_mo選手に、多忙により総括が遅れて申し訳ない旨を告げると「それは仕方がない。チャンピオンが許すんだからそれでいい」という寛大なお言葉をいただいた。他の常連陣も快く許してくれた。
「地位は人を育てる」という言葉があるが、やはり大喜利界のトップに立つ人間たちも人格は最高級なのだなと心打ち震えた。だがイベント中、彼ら常連が陣取った会場の前方一角が、壇上からはただのガヤ芸人の集まりにしか見えなかったこともここに記したい(うそやんか。冗談やんか。いや、冗談でもないか)。まあ、とにかくありがたいことだ(←むりやり締めたぞ)。

さて、今回もしっかり言っておこう。試合を重ねるごとに白熱するアサ芸杯の戦いは、その笑いのレベルや採用難易度において、もはや“メジャーリーグ”である。よってベストナインどころか1度採用されるだけでも十二分に凄いということを、是非知っておいていただきたい。

ちなみにご存知の方が多いと思うが、90回戦より「採用まであと一歩」という最終候補作をウェブ上にまとめる試みを始めた(一部「絶対採用しないきっつい下ネタ」や「細かすぎて伝わらないマニアックネタ」も列挙しているのが特徴)。

http://togetter.com/id/89_ogiri

一読いただければわかると思うが、最終候補作といえど十二分な面白さである。いままで一度も採用されたことがないという方は、まずここへの掲載を目標とするのも良いだろう。毎回2,000~4,000本の投稿が集まるアサ芸杯の最終候補作品には、それだけ価値がある。


では、これより第6シーズンベストナインを選手名鑑風に紹介し、その健闘を大いに讃えたい。

※ ※ ※


【1位】ko_do_mo選手(50打点)
もはや説明不要。“野球大喜利界の至宝”として何かを背負わされる立場となったレジェンド。もし世の中に「野球大喜利が面白くない」という評価があれば、「オレとko_do_moが悪い」という監督コメントが飛び出しても決しておかっしくはない。もはや運命共同体となっておりますので、どうか最後までお付き合いください。

【2位】taraco選手(46打点)
試合開始1分で何の躊躇もなくド下ネタを放り込める高いポテンシャル。野球大喜利界の“邪悪なお兄さん”が悲願のクリンナップ入りを果たしたことで地元・埼玉にも経済効果があったことだろう(少なくとも5千円)。巧みな言葉選びで二層三層にもネタのストーリーをふくらませる独自のアプローチはもっと評価されて良い。

【3位】cheap18910選手(45打点)
いきなりクリンナップの座を射止めた今季の新人王。様子見の投稿で場の空気を把握し、「いける」と見るや一気に持ちネタを「オットセイ」「おやび~ん」にロックオンするあたり、ナチュラルボーン大喜利ーガーの素質を持つ。「チープさんすごい」というつぶやきが散見された今回の大会。さらなる飛躍が期待される。
※なお「おやび~ん」ネタは採用回数ゼロである


【同率4位】marinne_yamada選手(39打点)
序盤の3試合で計17打点の乱れ打ち。スタートダッシュに成功した“ミスター”(ミスターSASUKE的な意味で)だったが、中盤以降はライバルの追い上げを防ぎきれず4位に終わる。なお今大会で計169本投稿した試合が2試合あったらしい。“大喜利脳”が消耗品だとするなら、とっくに故障して引退して隠居して輪廻転生していま8周目ぐらいのレベルである。


【同率4位】Gesotoku選手(39打点)

初代アサ芸杯王者のこの男が ふたたびクリンナップを射程圏内にとらえた。前回10位で3季ぶりにベストナイン入りを果たしたかと思えば、今季は中盤に7試合連続安打と固め打ちに成功。するするとランクをあげてこのポジションに。じつに大喜利戦士らしい大喜利戦士。下克上とは言わせない。ただ王座を奪い返すのみ!


【6位】G88man選手(38打点)

クリンナップから陥落するも、その研究熱心な姿勢でライバルからも一目置かれる存在となった“橙魂安打製造機”。ただ、その「うまいこと言う」技術に長けた投稿スタイルのせいか、ライバル陣から「だいぶ年上」だと勘違いされていたことが前述の大阪イベントで判明。「『意外と若い』と変にいじられました。関西こわいわ~(笑)」とは本人談。


【7位】ikasoumen2選手(37打点)
「今日は不調か」と思われるような試合でも、投稿を繰り返すうちに徐々にタイミングをあわせ、気がつけばマルチ安打を達成する、そんな試合がいくつかあったように思う。野球大喜利界の殿馬一人。とらえどころのないプレースタイルから「ikasoumen2は実在するのか?」という噂が飛び交ったほど。悲願の初優勝から一転、この位置に沈んだものの4位から7位はわずか2打点差。返り咲きを狙う。


【8位】adoreman選手(27打点)

またもや“鉄の男”がベストナインの座に楔を打ち込んだ。野球大喜利に欠かすことのできない不動のレギュラーとして今季も活躍。正確な集計はないが、おそらく投稿数に対する採用率の高さでは常連陣のなかで上位を争うのではないだろうか。ゲーム終盤にドスンとバックスクリーンに突き刺さるフルスイングが魅力。


【9位】toriaezu_s56選手(26打点)
5季連続のベストナイン入りを決めた全ての野球大喜利女子の憧れ、“とりりん”は、とにかくネタ文言の決め方がうまい。誰よりもパワーが伝わりやすい形でスッとバットを出し、ライバルに差をつけ打点をあげる。読み手の発想の一歩先をクリエイトする才能。彼女がいる限り野球大喜利は安泰である。


【10位】gol70選手(23打点)
『あるプロGS』の採用数ランキング第1位(あるプロ全4作の通算採用数でも1位)。他にも「プロ野球ことわざリーグ」や「宅ふぁいる便杯」などで圧倒的の強さを発揮するゴル選手も、なぜかアサ芸杯のクリンナップとは縁遠い。野球大喜利界の精神的支柱。まだまだ老けこむ年ではない(←毎回一度は言いたい)。



【シーズン記録(1位~30位台まで)】

順位 選手名 合計
1 ko_do_mo 50
2 taraco 46
3 cheap18910 45
4 marine_yamada 39
4 Gesotoku 39
6 G88man 38
7 ikasoumen2 37
8 adoreman 27
9 toriaezu_s56 26
10 gol70 23
11 masasi_kari 22
12 machakick 15
12 hoshizo_0123 15
14 shophnet 14
15 hhelibe46 12
16 scarecrowyugo 11
16 kotonosamurai 11
18 gakuzou1976 10
18 461ribu 10
20 ponnieblue 9
20 Forza_Inter1994 9
20 corleone_k 9
23 Enayaso_Ogiri 8
24 CrazyTigers2 7
24 itochang1126 7
24 fb_moba 7
27 kannanakayo 6
27 omanjyuu3 6
27 Lian_tora 6
27 aozorahyakkei 6
27 SAZZY_KTY 6
32 XeXsu 5
32 whoelse1999 5
32 goma01119 5
32 wassan_03 5
36 toshio78 4
36 asaitai3939 4
36 kuro0506 4
36 hankichi_3 4




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