野球大喜利「アサ芸杯」の第7シーズンの全記録は以下の通りです。
(第121回戦(15年1月29日号)〜第140回戦(15年6月18日号)までの期間で集計)

☆「アサ芸杯」とは☆
ツイッター野球大喜利(@89_ogiri)の優秀投稿作品に、主催者の漫画家・カネシゲタカシが絵とコメントをつけて『週刊アサヒ芸能』に掲載させていただく雑誌連動型企画。20週を1シーズンとし、ポイント制でランキングを競います。上位3名には賞 金を授与。皆さんのご参加お待ちしております!(投稿規約はこちら



選手名 合計
1 G88man 55
2 cheap18910 54
3 marine_yamada 53
4 ikasoumen2 45
5 ko_do_mo 39
6 gol70 38
7 taraco 36
8 toriaezu_s56 35
9 shophnet 32
10 machakick 19


【総評】
第7シーズンはG88man選手が悲願の初優勝を遂げた。大会タイ記録となる9試合連続打点を含む55打点。奇しくも自身が応援する読売ジャイアンツのレジェンド・松井秀喜氏の背番号と同じ数だけ「笑い」という名の打点を積み上げた。シーズン3位→6位と順位を落としたところからの一念発起。ここにその栄誉を讃え、チェー万を贈りたい。

cheap18910選手は前回3位から一つ順位をあげて見事2位に輝く。138回戦で大量8打点をあげマジック点灯かと思われたが、第139回戦でG88man選手が8打点を上げる猛烈な巻き返し。その荒波に飲み込まれた格好だが、その堂々たる戦いっぷりは賞賛とゲー千に値する。

そして3位には前回4位、“ミスター”(ミスターSASUKE的なミスター)ことmarine_yamada選手がランクイン。「久しぶりにタイトルが欲しい」と漏らしていたとおり1シーズンぶりのクリンアップ入り。有言実行を果たしたその男前っぷりには三千円が送られる


※ ※ ※

さて今回の第7シーズンは、上位3名の激しすぎる首位争いで記憶に残るシーズンとなるであろう。G88man選手が55打点、cheap18910選手が54打点、marine_yamada選手が53打点と、なんと上位3名が1打点差でひしめき合う大混戦。あと1試合多ければ、逆に1試合少なければ、第7シーズンの結果が大きく変わったであろうことを思うと、選考するこちらとしても、あらためて身を引き締めねばという思いである。また腹筋でもしようかしら。

ちなみにcheap18910選手はアサ芸が一日遅れで発売という地域に在住するため、大喜利ーガーたちがG88man選手の優勝、cheap18910選手の準優勝を一日遅れで祝福しネタバレを防ぐという小粋な友情も垣間見ることができた。遅れてきたルーキーcheapくんもすっかり皆に溶けこんでチームの一員である。先生はうれしい。

ともかく、この夏の大喜利ーガーの合言葉は“打倒ジーハチ”である。ここから連覇し天下人として世を謳歌するのか、首位を明け渡し“Gショック”となるのか、それは誰にもわからない。戦乱の世に安息の日々はない。


さてさて、今回もしっかり言っておこう。試合を重ねるごとに白熱するアサ芸杯の戦いは、その笑いのレベルや採用難易度において、もはや“メジャーリーグ”である。よってベストナインどころか1度採用されるだけでも十二分に凄いということを、是非知っておいていただきたい。

ちなみにご存知の方が多いと思うが、90回戦より「採用まであと一歩」という最終候補作をウェブ上にまとめる試みを始めた(一部「絶対採用しないきっつい下ネタ」や「細かすぎて伝わらないマニアックネタ」も列挙しているのが特徴)。

http://togetter.com/id/89_ogiri

一読いただければわかると思うが、最終候補作といえど十二分な面白さである。いままで一度も採用されたことがないという方は、まずここへの掲載を目標とするのも良いだろう。毎回2,000~4,000本の投稿が集まるアサ芸杯の最終候補作品には、それだけ価値がある。

ただひとつ、この「最終候補作まとめ」に関しては作成にかける毎週の負担が大きいため、今後は「できるときにやる」というスタンスに変更させていただこうと思う。毎回楽しみにしていただいている大喜利ーガーの諸君には申し訳ないが「行けたら行け」「まとめられたらまとめろ」という“山本浩二イズム”を大切にして日々を精進したいと思う。


では、これより第7シーズンベストナインを選手名鑑風に紹介し、その健闘を大いに讃えたい。

※ ※ ※


【1位】G88man選手(55打点)
毎週、アサヒ芸能の野球大喜利ページをスマホに保存し研究を重ねるという変態的努力が実を結び、みごと初Vの栄光を掴んだ。第7シーズンは前半8試合で9打点というスロースタート。しかしプロ野球ペナントレース開幕直前の3月中旬ごろからギアを入れだし、129回戦から137回戦まで9試合連続打点の大会タイ記録をマーク。
とくに139回戦「こんな中田翔はイヤだ」では「毎年どこかの成人式で始動」などの一挙8打点でメイクドラマに成功。記憶と記録、その両方に名を刻んだ。


【2位】cheap18910選手(54打点)
パソコンが爆発(物理的に)ーー シーズン終盤の大切な時期にハイタッチで脱臼ぐらいの大きな災難に見舞われたチープ選手。そのトラブルを乗り越えての2位は「惜しくも」というよりは、「よくがんばった、感動した」の小泉純一郎パターンであった。なお129回戦「春のセンバツ、本当はサッカー部に入りたかった高校球児の特徴」では「『坊主にしなくてはいけないが、長髪にも未練がある…』と悩んだ結果、アルシンドヘアに」などのネタで、史上2位となる1試合9打点を記録。一度ハマるとオットセイのごとく大暴れ。誰もが恐れるスラッガーだ。


【3位】marine_yamada選手(53打点)
自身の記録・第2シーズンの50打点を塗り替える53打点を打ち込むも3位。優勝までの“反り立つ壁”は年々高くなる一方であるが、そんな状況を楽しんでいるかのようにヒットを量産するこの安定感はさすがのひと言。なお130回戦「いよいよ開幕!今年のプロ野球の見どころを五七五の川柳で教えて」では「V4(ブイヨン)を 手に入れたなら はらがグー」などのネタで9打点。チープ選手に並んで史上2位タイの記録を打ち立てた。ごくまれに思い出したように繰り出される「吉川晃司のシンバルキックネタ」には通を唸らせる味がある(ごめん、それはウソ)。


【4位】ikasoumen2選手(45打点)
クリンアップ3名の喧騒をよそに、前回7位からヌルヌルと順位をあげてこの不気味な位置につけていたのが、いかそうめん(ぴよはる)選手である。今季も安定して打点を稼ぐも131回戦から3試合連続で打点なしという小さなスランプが順位争いに影響した。そういえば初期のぴよはる選手は、和田を和田とも思わない和田一浩ネタを毎回打ち込んでくることで有名であった(私の中で)。既に和田ネタの出題が“予告先髪”されている次回のアサ芸杯、どんな輝きをみせてくれるのか楽しみである。


【5位】ko_do_mo選手(39打点)

3度の優勝を誇る名門中の名門。“野球大喜利界の辻調理師専門学校”は今回の5位という結末をどのように受けとめているのだろうか。泣く子も黙る最強打者。その週「採用なし」とみるや次週にギアを入れ込んでくるあたりに、絶対王者としての意地とプライドが垣間見える。なお7シーズンを終えた時点での通算打点数は「304打点」と、ついに300の大台に突入。もはや野球大喜利界の張本勲。第8シーズンは“喝”と出るか、“あっぱれ”と出るか?


【6位】gol70選手(38打点)

前回10位(23打点)から大幅に順位をあげた“書籍化王子”(野球大喜利本で圧倒的に強いの意)。シーズン10試合目となった130回戦以降は1試合を除きすべての試合で打点を挙げるなど、今回も脅威の存在となった。長身選手にも関わらずコンパクトにバットを出し最短距離でボールに当てる技術は天下一品。こってりもあっさりも自由自在。目指すは頂点。アイコンかわいい。


【7位】taraco選手(36打点)
前シーズンで悲願のクリンナップ入りを果たした“邪悪なお兄さん”は今大会でもマイペースを貫いた。122回戦「野球ファンならではのしゃっくりの止め方」では「キオスクのおばちゃんの『黒田リップサービスだった』の粋なチラシ」などで7打点。その投稿レベルの異常な高さは「笑い」や「感心」を通り越して、ときに「不安」や「ざわつき」をも呼び起こす。ときどき放り込んでくる「関根潤三ネタ」は“正しい悪意”の塊。微笑ましくも悩ましい。


【8位】toriaezu_s56選手(35打点)

もしも「カープ女子」につづき「野球大喜利女子」が流行語大賞を受賞したなら、壇上で盾を持って微笑むのは我らが“とりりん”である。今シーズンは7打点を1度、6打点を2度記録。走攻守華の四拍子揃ったバッティングで6季連続のベストナイン入りを決めた。なお毎回のように放り込まれる「板東英二ネタ」は主にゆでたまごを絡めたかわいらしいもの。第8シーズンも“とりあえず”てっぺん狙う。


【9位】shophnet選手(32打点)
この男が帰ってきた。第1シーズンで9位、第2シーズンで8位にランクインし“関西三羽ガラス”(ko_do_mo選手、gol70選手)のひとりと称された男。しばらく現役を離れ自分探しの旅に出かけるも、「元野球選手だけど久しぶりにバット振ったら案外飛んで楽しかったので戻ってきちゃったテヘ♡」的なノリで見事ベストナイン返り咲きを果たした。今後はikasoumen2選手を加えた“関西四天王”のひとりとして、さらなる飛躍に期待したい。


【10位】machakick選手(19打点)
箱根駅伝のシード権争いのごとく熾烈な順位争いが繰り広げられるこの第10位の座に、会津が生んだ赤ベコ橙魂男・まちゃきっくが滑り込み、悲願の初ベストナイン入りを遂げた。日々の野球大喜利では開始直後にレベルの高い投稿を繰り出す瞬発力勝負の先行逃げ切り型。今季は前半17打点、後半2打点。往路で飛ばして順位を稼ぐ“野球大喜利界の東洋大学”ともいえる戦いっぷりを存分に見せつけた(早稲田出身なのに)。挨拶代わりの第10位。まだまだ老けこむ年ではない(←毎回一度は言いたい)。



【シーズン記録(1位~30位台まで)】


選手名 合計
1 G88man 55
2 cheap18910 54
3 marine_yamada 53
4 ikasoumen2 45
5 ko_do_mo 39
6 gol70 38
7 taraco 36
8 toriaezu_s56 35
9 shophnet 32
10 machakick 19
11 SAZZY_KTY 17
12 kumatanton 16
13 masasi_kari 14
13 adoreman 14
15 scarecrowyugo 12
16 negibatake_p 11
16 Enayaso_Ogiri 11
18 pptonkun 10
19 Winston_Custom 9
19 goma01119 9
21 ponnieblue 8
21 Gesotoku 8
23 Forza_Inter1994 7
23 corleone_k 7
23 fb_moba 7
23 hoshizo_0123 7
27 yakyugaarukara 6
27 eatsother 6
27 inkyooo 6
27 chltmsk_26 6


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