野球大喜利「アサ芸杯」の第11シーズンの全記録は以下の通りです。
〈第201回戦(2016年9月15日号)〜第220回戦(2017年2月2日号)までの期間で集計〉
☆「アサ芸杯」とは☆
ツイッター野球大喜利(@89_ogiri)の優秀投稿作品に、主催者の漫画家・カネシゲタカシが絵とコメントをつけて『週刊アサヒ芸能』に掲載させていただく雑誌連動型企画。20週を1シーズンとし、ポイント制でランキングを競います。上位3名には賞金を授与。皆さんのご参加お待ちしております!(投稿規約はこちら)
【総評】
第11シーズンは野球大喜利の終身名誉主砲ことko_do_mo選手が見事4度目の優勝に輝いた。最終戦も3打点を加えたことにより前人未到の通算500打点に到達。1試合平均にして「2.27打点」という恐るべき記録である。
そして2位には野球大喜利の黒光り道祖神ことtaraco選手が、3位には第3シーズン以来のクリンナップ入りとなるgol70選手が他を退け悲願のランクインを果たした。
野球大喜利は3月16日発売の新刊『みんなのプロ野球選手』の話題でもちきりだが、その川柳に切れ味をもたらしたのは「アサ芸杯」という週に一度の公式戦による大喜利ーガー諸氏の鍛錬のおかげだろう。
すでに第12シーズンは序盤戦から中盤戦へ入ろうとしている。WBC、そしてレギュラーシーズン開幕にむけて機運高まるプロ野球界とともに、我々ももっと熱くなろう。BIGになろう。
※ ※ ※
なお今シーズンで特筆すべきはG88man選手によるアサ芸杯の分析、通称「ジーズアイ」が行われたことであろう。
雑誌発売後、各回ごとにG88man選手なりの総評・テクニックを示し、大喜利ーガー全体の底上げをはかると同時に、野球大喜利の楽しみ方を広く世界に提示してくれた。
それらは「G88man #アサ芸杯」などのワードでツイッター検索すれば掘り起こすことができるので、興味のある方は是非参考にしてほしい。
そしてその「ジーズアイ」の集大成がこれだ。
全20試合で繰り出されたお題をジャンル別に分類。さらに採用ネタも「切り口」によって分類することで、アサ芸杯の、もっといえば私カネシゲタカシの攻略に向けて、その傾向と対策を広く提示した途方もない仕事である。
例えばこれらの分類により“「野球バカの○○」のお題は基本ダジャレ回になる”といった、運営側が黙っている傾向を目に見える形でさらすこととなった。これにはプロも脱帽ですね(©世田谷自然食品)。
しかし、それをみて「『野球バカの○○』のときはダジャレをいっぱい考えるぞ」となった大喜利ーガーは少し待って欲しい。もちろんダジャレを押さえることも大切だ。しかし競争率の低い切り口を見つけることこそ一軍入りへの近道なのだ。
この表で出題傾向に大きな偏りがないことを見ても分かる通り、こちらは全てにおいてバランスを重視して大喜利運営している。出題も、採用もだ。ネタかぶりに関しては1試合あたりの被りなしはもちろんのこと、前数試合のネタかぶりも考慮しながら選んでいる。もちろん例外はあるが、基本はそうだ。このフィールドは常に新しい切り口を望んでいる。いろんな切り口をバランス良く採用したいと私は心がけている。
ただ唯一バランスを取っていないことがある。それは同一投稿者による複数ネタ採用だ。
「この人はたくさん採用されているから1つ減らそう」などといった配慮はしない。あくまでも実力勝負。極論だが1選手が14本採用されたって構わないのだ。
私は全投稿ネタに関して「なぜ落としたか」、逆に「なぜ採用したか」を全て説明できる。最終選考段階ではミリ単位の差で合否を決めているが、それも含めてだ。
完全弱肉強食のスタジアムを運営し采配することが監督の使命なら、そこでフルスイングすることが大喜利ーガーの務め。
しかし門戸は広い。熟練選手のスイングが観衆をうならせることもあれば、フリースインガーがバックスクリーンに叩き込むこともある知的遊戯フィールド、それが野球大喜利だ。これからもどんどん足を運んで欲しい。
―――――――――
ではこれより第11シーズンのベストナインを選手名鑑風に紹介しよう。そして、その健闘を大いに讃えよう。
【1位】ko_do_mo選手(57打点)
歴代最多となる4度目の優勝を果たした関西が誇る終身名誉主砲。そのバットがうなりをあげたのは第210回戦「こんな黒田博樹はイヤだ」。「黒田博樹は今年で引退するが、来年からはクローン田博樹がカープを引っ張る」をはじめとするイラストネタ3連打で9打点。中盤戦にも関わらずペナントの行方を決定づけた。
なお最終戦で3打点を加えたことにより、前人未到の通算500打点に到達。プロ野球でいえば高田繁やG・マーチン(ともに499打点)を抜く偉業である。野球大喜利記念館には500打点達成の記念レリーフが飾られる予定であるが、肝心の記念館建設の予定がないのが残念だ。
【2位】taraco選手(49打点)
「アサ芸杯の珍宝」「野球大喜利の道祖神」「邪悪なお兄さん」―― 人は彼に与えられた数々の異名から、そのロクでもないバッティングスタイルをうかがい知ることができる。しかし、第11シーズンを終えて、また新たな異名が与えられることとなった。
「不屈の安打製造機」
第10シーズンでは自身初となるベストナイン落ち(11位)を経験。その屈辱をバネに安打を重ねクリンナップ入りまで果たしたことは賞賛に値する。大喜利開始1分の下ネタで一発レッドカードを喰らえる「大喜利界のピンク・レッド・マシン」。増え続ける異名は愛されている証拠だ。
【3位】gol70選手(45打点)
ゴルゴルゴルゴーーーール!!ゴール!ゴール!ゴール!ゴール!ゴルゴルゴルゴルゴルゴーーーール!!第3シーズン以来となるクリンナップ入りを果たし、ついに徳間書店からの賞金を手にすることができた関西の雄(※)。第211回戦「読売巨人軍 第999代四番打者の特徴」のお題では「電源を入れると動き出すことからON砲と呼ばれる」「第999代紗栄子と結婚」で6打点。得意の紗栄子ネタの切れ味やよし。「サエコーです!」の叫びが岐阜羽島のあたりまで聞こえるかのようだ。
※第3シーズンの頃は優勝者にのみ賞金が授与されるシステムだったため
【4位】ikasoumen2選手(44打点)
激しいクリンナップ争いを繰り広げるもわずかに及ばず。ぴよぴよっと地団駄踏む悔しいシーズンとなった今岡誠系変態アーティスト。イラスト化が難しい奇想天外なボケが多く、文字ネタに冴えを見せすぎて打点的には割を食うこともある。しかしゾーンに突入しヌルヌル相撲に持ち込んだときの無双っぷりは他の大喜利ーガーの脅威でしかない。ゴッドぴよはる、狙うは頂点だピヨっ。
【5位】G88man選手(41打点)
問答無用の前回王者。毎回の「ジーズアイ」では独自の分析に加えて回答テクニックに関しても詳らかに披露。“DMが来る喜び”を多くの大喜利ーガーに分け与えた。
「言葉にするなら『愛』ですね。例え遊びでも好きな事に全力で取り組むことが何かに繋がる時代だと信じています」
そう言い切る 愛の波動砲・G.G.man佐藤。第12シーズンはV奪還で己の理論の正しさを証明してみせる。
【6位】marine_yamada選手(38打点)
アサ芸杯では6位にとどまるも「野球のある国に生まれて良かったですねランキング」で1位を独走する“ミスター野球大喜利”(ミスターSASUKE的な意味で)。やや調子にムラのあるシーズンだったが第216回戦「苦手な部長から飲みの誘い。野球ファン流にうまく断ってください」では「僕が部長と飲むことで中村奨吾の打率が上がりますか?」など、ゆがんだ野球愛溢れる回答で8打点。
【7位】realbandoh選手(32打点)
3季連続のベストナイン入りでますます安定感を増してきた。第212回戦「FA宣言の糸井嘉男が今いちばん悩んでいること」では「巨人に移籍した場合、賭博の件もあったし『ザ・違反球団』という事で世間が納得してくれるのか」という従来の“うまいこと言い”に加え「プリントゴッコはすでに使えないと聞いて」など新機軸の回答で計7打点。大柄な身体に似合わない細やかなバットコントロール。まだまだ伸びしろある。
【8位】toriaezu_s56選手(18打点)
まずは新年早々に一児の母となられたことを心より祝福したい。その準備で大変であろうなかコツコツと打点を重ね、しっかりとレギュラーポジションを確保するあたりは流石の一言。目指すはもちろん“ママでも優勝”。今後も育児の合間の気分転換として無理のない範囲で打席に立っていただき、ぜひアサ芸杯の賞金でおむつ代を稼ぐko_do_mo選手に負けない活躍をみせて欲しい。
【同率9位】masasi_kari選手(17打点)
この選手はなぜかスタートダッシュに定評がある。シーズン初戦で5打点。その後も固め打ちに冴えを見せてこの位置につけた。雑誌発売後のにツイートされる各試合の感想を密かに楽しみにしているのは私だけではないはず。生真面目と不真面目の二刀流でクリンナップを奪取せよ。
【同率9位】Cabin_W_Caster選手(17打点)
「火曜日のマシンガン」ことCabin_W_Caster選手が初のベストナイン入りを果たした。書き溜めた大量のボケツイートを試合終盤にマシンガンのごとく連射し、タイムラインを蜂の巣にする魅惑のスナイパー。しかし、もし可能ならば過度には書き溜めず、単発で流すことをオススメする。早めにボケたほうがネタ被りの際に有利になるのと、ボケの質が安定しすぎてタイムライン上で緩急がつきにくいからだ。
【同率9位】adoreman選手(17打点)
捨てネタはほぼゼロ。常に高いクオリティで見るものを楽しませてくれるベテラン・アーティスト。少ない打席で結果を出す「野球大喜利界の福浦和也」だ。昨季は12位で惜しくもベストナイン入りを逃すも見事返り咲いた。雌伏の時を経てさらなる高みへ。まだまだ老け込む年ではない。
―――――
《お詫びとおことわり》
※第217戦はshockheart選手がMVP(4打点)を獲得するも、雑誌掲載後にko_do_mo選手がshockheart選手よりも早く全く同じ文言の投稿していることが発覚しました。ツイッター側の不具合により、その時間帯のko_do_mo選手のツイートが収集できていなかったことが原因です。
対応としては「両者MVP」としko_do_mo選手にも4打点を付与。書籍化の際にはそのままshockheart選手の名義で発表することとなりました(ko_do_mo選手の申し出によります)。あらためてご迷惑をおかけした両選手にお詫びいたします。
【シーズン記録(1位~30位まで)】
【関連リンク】
・野球大喜利「アサ芸杯」第1シーズン結果&総評
・野球大喜利「アサ芸杯」第2シーズン結果&総評
・野球大喜利「アサ芸杯」第3シーズン結果&総評
・野球大喜利「アサ芸杯」第4シーズン結果&総評
・野球大喜利「アサ芸杯」第5シーズン結果&総評
・野球大喜利「アサ芸杯」第6シーズン結果&総評
・野球大喜利「アサ芸杯」第7シーズン結果&総評
・野球大喜利「アサ芸杯」第8シーズン結果&総評
・野球大喜利「アサ芸杯」第9シーズン結果&総評
・野球大喜利「アサ芸杯」第10シーズン結果&総評
・野球大喜利「アサ芸杯」通算記録一覧
〈第201回戦(2016年9月15日号)〜第220回戦(2017年2月2日号)までの期間で集計〉
順位 | 選手名 | 打点 |
---|---|---|
1 | ko_do_mo | 57 |
2 | taraco | 49 |
3 | gol70 | 45 |
4 | ikasoumen2 | 44 |
5 | G88man | 41 |
6 | marine_yamada | 38 |
7 | realbandoh | 32 |
8 | toriaezu_s56 | 18 |
9 | masasi_kari | 17 |
9 | Cabin_W_Caster | 17 |
9 | adoreman | 17 |
☆「アサ芸杯」とは☆
ツイッター野球大喜利(@89_ogiri)の優秀投稿作品に、主催者の漫画家・カネシゲタカシが絵とコメントをつけて『週刊アサヒ芸能』に掲載させていただく雑誌連動型企画。20週を1シーズンとし、ポイント制でランキングを競います。上位3名には賞金を授与。皆さんのご参加お待ちしております!(投稿規約はこちら)
【総評】
第11シーズンは野球大喜利の終身名誉主砲ことko_do_mo選手が見事4度目の優勝に輝いた。最終戦も3打点を加えたことにより前人未到の通算500打点に到達。1試合平均にして「2.27打点」という恐るべき記録である。
そして2位には野球大喜利の黒光り道祖神ことtaraco選手が、3位には第3シーズン以来のクリンナップ入りとなるgol70選手が他を退け悲願のランクインを果たした。
野球大喜利は3月16日発売の新刊『みんなのプロ野球選手』の話題でもちきりだが、その川柳に切れ味をもたらしたのは「アサ芸杯」という週に一度の公式戦による大喜利ーガー諸氏の鍛錬のおかげだろう。
すでに第12シーズンは序盤戦から中盤戦へ入ろうとしている。WBC、そしてレギュラーシーズン開幕にむけて機運高まるプロ野球界とともに、我々ももっと熱くなろう。BIGになろう。
※ ※ ※
なお今シーズンで特筆すべきはG88man選手によるアサ芸杯の分析、通称「ジーズアイ」が行われたことであろう。
雑誌発売後、各回ごとにG88man選手なりの総評・テクニックを示し、大喜利ーガー全体の底上げをはかると同時に、野球大喜利の楽しみ方を広く世界に提示してくれた。
それらは「G88man #アサ芸杯」などのワードでツイッター検索すれば掘り起こすことができるので、興味のある方は是非参考にしてほしい。
そしてその「ジーズアイ」の集大成がこれだ。
うまく見られない方のために画像の直リンクURLはこちら。じーはち@G88man
#アサ芸杯 11シーズンのお題別の傾向と対策をまとめてみました。ネタのすべては載せていませんがお手元のアサ芸片手にお楽しみいただければと思います。一人でも多くの人に打点や総括での選手紹介の喜びを!感想&ご意見いただければ喜びます! https://t.co/iTUt95E1Os
2017/02/07 11:50:48
全20試合で繰り出されたお題をジャンル別に分類。さらに採用ネタも「切り口」によって分類することで、アサ芸杯の、もっといえば私カネシゲタカシの攻略に向けて、その傾向と対策を広く提示した途方もない仕事である。
例えばこれらの分類により“「野球バカの○○」のお題は基本ダジャレ回になる”といった、運営側が黙っている傾向を目に見える形でさらすこととなった。これにはプロも脱帽ですね(©世田谷自然食品)。
しかし、それをみて「『野球バカの○○』のときはダジャレをいっぱい考えるぞ」となった大喜利ーガーは少し待って欲しい。もちろんダジャレを押さえることも大切だ。しかし競争率の低い切り口を見つけることこそ一軍入りへの近道なのだ。
この表で出題傾向に大きな偏りがないことを見ても分かる通り、こちらは全てにおいてバランスを重視して大喜利運営している。出題も、採用もだ。ネタかぶりに関しては1試合あたりの被りなしはもちろんのこと、前数試合のネタかぶりも考慮しながら選んでいる。もちろん例外はあるが、基本はそうだ。このフィールドは常に新しい切り口を望んでいる。いろんな切り口をバランス良く採用したいと私は心がけている。
ただ唯一バランスを取っていないことがある。それは同一投稿者による複数ネタ採用だ。
「この人はたくさん採用されているから1つ減らそう」などといった配慮はしない。あくまでも実力勝負。極論だが1選手が14本採用されたって構わないのだ。
私は全投稿ネタに関して「なぜ落としたか」、逆に「なぜ採用したか」を全て説明できる。最終選考段階ではミリ単位の差で合否を決めているが、それも含めてだ。
完全弱肉強食のスタジアムを運営し采配することが監督の使命なら、そこでフルスイングすることが大喜利ーガーの務め。
しかし門戸は広い。熟練選手のスイングが観衆をうならせることもあれば、フリースインガーがバックスクリーンに叩き込むこともある知的遊戯フィールド、それが野球大喜利だ。これからもどんどん足を運んで欲しい。
―――――――――
ではこれより第11シーズンのベストナインを選手名鑑風に紹介しよう。そして、その健闘を大いに讃えよう。
【1位】ko_do_mo選手(57打点)
歴代最多となる4度目の優勝を果たした関西が誇る終身名誉主砲。そのバットがうなりをあげたのは第210回戦「こんな黒田博樹はイヤだ」。「黒田博樹は今年で引退するが、来年からはクローン田博樹がカープを引っ張る」をはじめとするイラストネタ3連打で9打点。中盤戦にも関わらずペナントの行方を決定づけた。
なお最終戦で3打点を加えたことにより、前人未到の通算500打点に到達。プロ野球でいえば高田繁やG・マーチン(ともに499打点)を抜く偉業である。野球大喜利記念館には500打点達成の記念レリーフが飾られる予定であるが、肝心の記念館建設の予定がないのが残念だ。
【2位】taraco選手(49打点)
「アサ芸杯の珍宝」「野球大喜利の道祖神」「邪悪なお兄さん」―― 人は彼に与えられた数々の異名から、そのロクでもないバッティングスタイルをうかがい知ることができる。しかし、第11シーズンを終えて、また新たな異名が与えられることとなった。
「不屈の安打製造機」
第10シーズンでは自身初となるベストナイン落ち(11位)を経験。その屈辱をバネに安打を重ねクリンナップ入りまで果たしたことは賞賛に値する。大喜利開始1分の下ネタで一発レッドカードを喰らえる「大喜利界のピンク・レッド・マシン」。増え続ける異名は愛されている証拠だ。
【3位】gol70選手(45打点)
ゴルゴルゴルゴーーーール!!ゴール!ゴール!ゴール!ゴール!ゴルゴルゴルゴルゴルゴーーーール!!第3シーズン以来となるクリンナップ入りを果たし、ついに徳間書店からの賞金を手にすることができた関西の雄(※)。第211回戦「読売巨人軍 第999代四番打者の特徴」のお題では「電源を入れると動き出すことからON砲と呼ばれる」「第999代紗栄子と結婚」で6打点。得意の紗栄子ネタの切れ味やよし。「サエコーです!」の叫びが岐阜羽島のあたりまで聞こえるかのようだ。
※第3シーズンの頃は優勝者にのみ賞金が授与されるシステムだったため
【4位】ikasoumen2選手(44打点)
激しいクリンナップ争いを繰り広げるもわずかに及ばず。ぴよぴよっと地団駄踏む悔しいシーズンとなった今岡誠系変態アーティスト。イラスト化が難しい奇想天外なボケが多く、文字ネタに冴えを見せすぎて打点的には割を食うこともある。しかしゾーンに突入しヌルヌル相撲に持ち込んだときの無双っぷりは他の大喜利ーガーの脅威でしかない。ゴッドぴよはる、狙うは頂点だピヨっ。
【5位】G88man選手(41打点)
問答無用の前回王者。毎回の「ジーズアイ」では独自の分析に加えて回答テクニックに関しても詳らかに披露。“DMが来る喜び”を多くの大喜利ーガーに分け与えた。
「言葉にするなら『愛』ですね。例え遊びでも好きな事に全力で取り組むことが何かに繋がる時代だと信じています」
そう言い切る 愛の波動砲・G.G.man佐藤。第12シーズンはV奪還で己の理論の正しさを証明してみせる。
【6位】marine_yamada選手(38打点)
アサ芸杯では6位にとどまるも「野球のある国に生まれて良かったですねランキング」で1位を独走する“ミスター野球大喜利”(ミスターSASUKE的な意味で)。やや調子にムラのあるシーズンだったが第216回戦「苦手な部長から飲みの誘い。野球ファン流にうまく断ってください」では「僕が部長と飲むことで中村奨吾の打率が上がりますか?」など、ゆがんだ野球愛溢れる回答で8打点。
【7位】realbandoh選手(32打点)
3季連続のベストナイン入りでますます安定感を増してきた。第212回戦「FA宣言の糸井嘉男が今いちばん悩んでいること」では「巨人に移籍した場合、賭博の件もあったし『ザ・違反球団』という事で世間が納得してくれるのか」という従来の“うまいこと言い”に加え「プリントゴッコはすでに使えないと聞いて」など新機軸の回答で計7打点。大柄な身体に似合わない細やかなバットコントロール。まだまだ伸びしろある。
【8位】toriaezu_s56選手(18打点)
まずは新年早々に一児の母となられたことを心より祝福したい。その準備で大変であろうなかコツコツと打点を重ね、しっかりとレギュラーポジションを確保するあたりは流石の一言。目指すはもちろん“ママでも優勝”。今後も育児の合間の気分転換として無理のない範囲で打席に立っていただき、ぜひアサ芸杯の賞金でおむつ代を稼ぐko_do_mo選手に負けない活躍をみせて欲しい。
【同率9位】masasi_kari選手(17打点)
この選手はなぜかスタートダッシュに定評がある。シーズン初戦で5打点。その後も固め打ちに冴えを見せてこの位置につけた。雑誌発売後のにツイートされる各試合の感想を密かに楽しみにしているのは私だけではないはず。生真面目と不真面目の二刀流でクリンナップを奪取せよ。
【同率9位】Cabin_W_Caster選手(17打点)
「火曜日のマシンガン」ことCabin_W_Caster選手が初のベストナイン入りを果たした。書き溜めた大量のボケツイートを試合終盤にマシンガンのごとく連射し、タイムラインを蜂の巣にする魅惑のスナイパー。しかし、もし可能ならば過度には書き溜めず、単発で流すことをオススメする。早めにボケたほうがネタ被りの際に有利になるのと、ボケの質が安定しすぎてタイムライン上で緩急がつきにくいからだ。
【同率9位】adoreman選手(17打点)
捨てネタはほぼゼロ。常に高いクオリティで見るものを楽しませてくれるベテラン・アーティスト。少ない打席で結果を出す「野球大喜利界の福浦和也」だ。昨季は12位で惜しくもベストナイン入りを逃すも見事返り咲いた。雌伏の時を経てさらなる高みへ。まだまだ老け込む年ではない。
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《お詫びとおことわり》
※第217戦はshockheart選手がMVP(4打点)を獲得するも、雑誌掲載後にko_do_mo選手がshockheart選手よりも早く全く同じ文言の投稿していることが発覚しました。ツイッター側の不具合により、その時間帯のko_do_mo選手のツイートが収集できていなかったことが原因です。
対応としては「両者MVP」としko_do_mo選手にも4打点を付与。書籍化の際にはそのままshockheart選手の名義で発表することとなりました(ko_do_mo選手の申し出によります)。あらためてご迷惑をおかけした両選手にお詫びいたします。
【シーズン記録(1位~30位まで)】
順位 | 選手名 | 打点 |
---|---|---|
1 | ko_do_mo | 57 |
2 | taraco | 49 |
3 | gol70 | 45 |
4 | ikasoumen2 | 44 |
5 | G88man | 41 |
6 | marine_yamada | 38 |
7 | realbandoh | 32 |
8 | toriaezu_s56 | 18 |
9 | masasi_kari | 17 |
9 | Cabin_W_Caster | 17 |
9 | adoreman | 17 |
12 | shophnet | 16 |
12 | ponnieblue | 16 |
14 | negibatake_p | 14 |
15 | fb_moba | 13 |
15 | manayayo | 13 |
17 | SAZZY_KTY | 12 |
17 | machakickRX | 12 |
19 | 39ra_marine_nao | 11 |
20 | aikawamaico_b | 10 |
20 | gaddemukatuku42 | 10 |
20 | Sovpool23 | 10 |
23 | scarecrowyugo | 9 |
23 | joronelo1006 | 9 |
25 | matekai1102 | 8 |
25 | Enayaso_Ogiri | 8 |
25 | beniimo47 | 8 |
25 | sandiuyonban | 8 |
29 | 23sk | 7 |
29 | uribo2 | 7 |
29 | Gesotoku | 7 |
【関連リンク】
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